2015年11月26日

木枯らしに抱かれて 涙の河を越えてすべてを忘れたい

繁忙期も過ぎ1ヶ月もたつのに、まだ身体が疲れてる。どんなにしっかり夜眠っても、朝起きると、身体がすごく重い。

新人だった頃は、朝の3時4時まで働いて家に帰って数時間寝て、シャワー浴びてまた出社、みたいな生活も、繁忙期が終わって数日もすれば心身ともに100%回復していたのに、今じゃこの有様。

特に肩こりがひどくて、30分もコンピュータの前に向かうと肩がカチカチになって、時には頭痛や胃のむかつきまでついてくる。同僚の女子には、「あんた、年取ったんだよ」の一言で片付けられてるんだけど。

昨日はあまりにも肩こりが酷くて、父おすすめの肩回し健康法も効かず、マッサージを受けにいくにも、もう起き上がる力もなく、ついにこれに頼ることに・・・。

ずいぶん前に知り合いからすすめられて、iphoneにアプリだけ入れといた「Soothe」!

いつでもこのアプリからマッサージ師を予約すれば、朝の9時から夜の12時までの間いつでも、家にマッサージテーブル持参でマッサージをしに来てもらえるという。マッサージ師はすべて州の免許保持者で、チップ支払い等の面倒もなし。なんだか、いいじゃないの!

本当に肩がしんどくて、ベッドに横になって携帯から、マッサージの種類(指圧を選択)と、マッサージ師の性別を選べる(効くならどっちでもいいんだけどやっぱり男を選択 ムフ)。最短で1時間後には来てくれるという。

そして1時間後にマッサージ台を担いで我が家のドアに現れたのは、イカツイ感じのでかいお兄さん!黒いマッサージ着の彼が、手馴れた手付きでマッサージ台を我が家のリビングに設置していく。そんな彼の背中をみながら、こりゃ、効きそうだわ、と期待するあたし。ムフ。

言われるままに裸でマッサージ台にうつ伏せになって待っていると、静かにヒーリング音楽まで流してくれる。そして、マッサージ開始。今まであちこちのマッサージを試してきたけど、どんなに良いと言われるスパでも、結局自分とマッサージ師との相性次第な訳なのだが、このお兄さん、力加減も丁度よくて、こりのツボもしっかり押さえてマッサージしてくれて、すごくよかった!肩を重点的にやってもらって、ついでに腰や足裏もやってもらいやした。あっという間に1時間だったけど、大分肩が軽くなったわ! 

お兄さん曰く、「肩が石みたいに硬くなってるから、ぬるま湯いっぱい飲んで、マッサージ後は冷やさないように気をつけて」とのこと。気をつけます。

このサービス、仕事から帰って夜遅くてもいいのがありがたいし、何よりも家から出なくていいから、行き帰りの心配もなし、あとはベッドで寝るだけ。これは癖になるかもしれぬ!


写真はSoothe ウェブサイトより。我が家はこんなテラスありません。








2015年11月22日

Spectre (スペクター)

ハリウッドの大掛りな映画もいいけれど、どちらかというと地味で暗い映画が好きな自分。それでもやっぱり、ジェームズボンドの新作と聞いたら、やっぱり観にいっちゃう訳で。

007シリーズ、ストーリーやカーチェイスどうこうよりも、各国の美しい風景のシーンや音楽が好きなのよ。

今回もメキシコシティのオープニングから始まって、イタリアの夜景、モロッコのホテル、オーストリアの雪景色と美しい景色満載でよかった!旅行したいよ~!

音楽も、イタリアの夜の屋敷のシーンで、ブランデー片手の熟女女優の後ろで、ビバルディの短調なカウンターテナーが静かに流れたり、オープニングのテーマ曲も、前作のときに母が「Sky Fall、誰だか知らんけど歌がよかった!」と言っていたけれど、今回のサムスミスの「Writing's On The Wall」も自分好みでよかった!(ゲイ公言のサム君、よくうちの近所のオカマバーで目撃されてるみたいだけど、どうなのよ?)

前作から登場のQ役の眼鏡君もいい味だしてた。彼本人は、実生活では同性婚してるとのことだけど、そういえばこの間ネットフリックスで観た「Lilting」って映画でも恋人のアジア人男に先に逝かれちゃった男の役演じてたわ!



ボンドの衣装もトムフォード。どんだけオカマだらけの映画なの?

2015年10月25日

時には昔の話を

知り合いの旦那さんが亡くなったと、連絡があった。

8年間の闘病生活。子供のいない夫婦なので、奥さんが1人でずっと看病を続けていた。去年の夏はだいぶ良くなって、皆で一緒に食事に出かけたりもしたけれど、ここ数ヶ月はあまり良くなかったと聞いていた。

お葬式は市内にあるこじんまりとした静かなホテルで、彼の学生時代の仲間、職場の人々、そしていっぱいの家族、友達が集まった。

アメリカでのお葬式に参加するのは、今回が初めてだったけど、日本のお葬式と違って、特に儀式的なものもなく、特に親しかった参列者が前に出て、彼との思い出を話していく形式だった。

「学生時代から頑固でいつも自分の意見を譲らないやつだった」とか、「若い時にボートを買ってよく皆でサンフランシスコ湾をクルーズしてた」とか、「誰よりも面倒見のいい人だった」とか、「22番街にあるインド料理屋が彼の好物だった」とか、時には彼に対する愚痴めいた話や失笑話もでてきたけれど、それさえも皆にとって、これらのすべてが彼との大事な思い出なのだ。

皆話しながら、一つ一つ彼のことを思い出しては笑い、そして泣いていた。

場内には彼の思い出の写真が展示されていて、若き日の彼から近年の年を重ねた彼まで、彼の人生の瞬間を垣間見ることができた。彼とその奥さんの若い頃のふたりの色褪せた写真がすごく素敵で思わず涙。

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自分が死んだら、こんな思い出話をしてくれる人がいるんだろかと、ふと考える。

自分のいいとこも悪いとこも、好きなこともそうでないことも知っててくれる人がいるんだろか。こんなにあたたかいお葬式を誰かあげてくれるんだろか。

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彼の奥さんから、彼が亡くなったという知らせを書いたメールには、彼の生い立ちが細かく書かれていた。そしてそのメールの最後には「ジャネット(奥さんの名前)を40年間ずっと愛し続けた人だった」と書かれていた。

彼の長い人生の間、きっと山も谷もあったと思う。けどこうやって彼のお葬式に参加して、こんなに皆から愛されていた、彼の素晴らしかった人生を感じることができた。涙!



2015年9月20日

ぼくを葬る

朝、会社のエレベータに飛び乗ると、備え付けられている小さなテレビから、「日本でもネットフリックスがサービス開始」とニュースが流れていた。

元々テレビはあまり観ないほうだけど、ネットフリックスはやっぱり便利。ちょっと何か家でまったり映画やドキュメンタリーの気分のときはいつもお世話になってる。

乙女なゲイ映画のセレクションも豊富で、そんな映画ばっかりピックアップしてるからか、自分のアカウントのスクリーンを開くとその手の映画ばかりが並んでいる。

Time to Leave/Le temps qui reste

この間ネットフリックスで観たのはこのフランス映画。末期の癌を患い残り3ヶ月と告げられたゲイの主人公が、どう過ごして行くかを淡々と描いた作品。恋人とも別れ、子供もいない主人公が一人で死を受け止め、そして静かに一人亡くなっていく最後のシーンは、同じゲイとして色々考えさせられる。




先週は、癌治療を終えて仕事復帰した女優さんの激やせぶりが報道されていたけれど、その女優さんが体調不良で舞台を降板したという。つい昨日は、まだ若いアナウンサーが癌で亡くなったというニュースも流れてた。若い頃、そういった病気が他人事だったけれど、この年になると、そうも言っていられない。この映画の彼や、亡くなったアナウンサーのように、いつ突然自分や自分の家族が患うか、その可能性は年々大きくなっていくわけで。

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夜仕事で遅くなると、同じく仕事の終りが遅い友達と、たまに帰りがけにバーで酒をひっかけながら、健康談義になる。

「確実に年取ってるんだから、その分より一層健康に注意しなきゃね。」
「お互い、体調悪いと思ったら、早めに病院に行きましょうね。」
「その"時"が来ても後悔しないように、今やりたいことはできるうちにやっておかなきゃだよ。」
「ひゃだ! だったら、あたし今夜はあそこに座ってるあの男に声かけて、お持ち帰るするわ!」

…なんて、冗談はさておき。

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自分の親友は癌を克服して東京で頑張っている。

この女優さんには今はしっかり休んでまた元気な「前世はワイン」の「なお美節」を見せて欲しい。


秋からもそばにいて

気がついたら、もう9月じゃないの!

仕事柄、8月は繁忙期なので、夏めいたことも出来ずに気がついたら秋になってた、というのが毎年のパターンなのだが、今年もやっぱり例に漏れず仕事漬けで夏がおわっちゃったよ・・。

毎年夏になると、郊外に家を持つ上司が自宅の裏庭で栽培している夏野菜を「配給」してくれる。苦味が旨いゴーヤや果物みたいに甘いトマトや味の濃いキュウリ、それからトウモロコシも。頂いたものは、大した味付けもせずにシンプルに食うと、繁忙期で気力も体力も落ち込んでたのが元気になっていくのが分かる。

若い頃は、がっつり濃い目の味付けの物ばっかり目がいっていたけれど、今はそんなもんばっか食ってると、すぐに胃がもたれちゃうババア。あーん、10数年前、東京にいた頃は週末ともなれば、イタリアンやら韓国焼肉やらあちこち食い回ってたのにね。

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春に種を撒いたコリアンダーと葉ネギも暑さの中もりもり育って、サラダやら卵料理やら蕎麦の薬味やらなにやらで活躍してくれやした。コリアンダーはこの間たくさんできた種も収穫! 次はオクラとかシソとか試してみようかね。



サンフランシスコに来て間もない頃にであった日本人の友達が、最近、和食素材の店を手伝ってるというので、久しぶりにご挨拶でもと、週末ファーマーズマーケットで店をだしているところを覗いて来た。地元の野菜やらチーズを売ってる店々にはさまれて、納豆やら味噌やら漬物の素やらおむすびやら、色々美味しそうなものが売ってて、なんだかワクワクしてくる。

塩こうじも売っていて、これは何かと便利(そう)なので購入!(大して料理しないけど、冷蔵庫で来年まで持つらしいので、いいよね・・・)。これで、さっぱり肉料理上手になるかしらん?


Aedan Fermented Foods
2849 Folsom St., San Francisco, CA 94110
週末のDivisadero Stのファーマーズマーケットや、フェリービルディングでお店でてます。











2015年8月16日

少女に何が起こったか

「中性脂肪 155」

先日受けた健康診断の結果が返ってきた。

一昨年の診断でコレステロール値が250とヤバイ数字を出して以来、昼飯直後にフィッシュオイルを摂るようにしてたら、そのおかげかコレステロール値は正常値まで下がったものの、中性脂肪は一向に下がる様子がない!

会社の看護師さんは、「お酒控えれば簡単に下がるわよ〜」と言うけれど、仕事後の酒はストレス解消に不可欠でやめられないの〜! なんか中性脂肪に効くサプリないかしらん…。

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昨年末に念願のピアノを購入して以来、夜仕事から帰ったら、酒片手にへたっぴピアノでストレス解消。電子ピアノなので本物のタッチや音色には敵わないけど、ヘッドホンで夜も弾けるし、ipadにつなげて色々できるから、まあいっか。でも、いつかはまた本物ピアノが弾きたいな〜。

この間の夜も、ショパンとかTMネットワーク(!)とか弾いてたんだけど、次の日朝起きると左手首が強烈に痛むじゃないの! 最近ジムもサボりがちだったから、明らかにこれはピアノのせい? 日本で先生にちゃんと習ってた頃はこんなこと一度もなかったのに!

会社の女子に早速報告すると、「それ、腱鞘炎。年とるとなりやすくなるよ」と、腱鞘炎に効くらしい硫黄サプリをくれた。

もうカラダのあちこち、サプリで補強しなきゃいけないお年頃なーのだ。











2015年8月2日

きっと伝説がこの島々を支えているから

クライアントとのミーティングでもパーティに参加したときも、出会い系サイトの自己紹介でも、「趣味は?」と聞かれたら、「旅行」と答える自分。

なのに、もう長いこと旅行という旅行をしていない。精々、1年に1回日本に帰って、その帰国に合わせてアジアの国に立ち寄るくらい。学生の頃は、アジアはもちろん、ヨーロッパやオーストラリア、アメリカもあちこち周ったのに!

「独立記念日に合わせて木曜、金曜も休みになるって!」
同僚の女子が社内チャットでいつものように嗾けてきた。新人たちは繁忙期前の連休に山に行くだの実家に帰るだのきゃっきゃと騒いでいる。一方、特に何も予定がない自分。ランチタイムにこっり安い航空券どっか無いかしらん、とネットで調べてみると・・・・

ひゃだ! ハワイ・ホノルル直行便が$250!? マイレジ使えば片道は無料!?(実際には手数料で100ドルくらいとられますがね…)どうしよう! いっちゃう? いっちゃおっか!

というわけで、10年以上ぶりのホノルル。
オカマOL3泊ハワイの旅。行ってきちゃったーよ!

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とにかく一日中ビーチで飽きるくらいゆっくり静かに過ごしたい!ということで、出発直前にアマゾンでダウンロードしておいた、よしもとばななの「まぼろしハワイ」と小林聡美の「アロハ魂」と共に朝からビーチタイム。ワイキキビーチの目の前のホテルに決めたものの、ワイキキビーチは静かに過ごせるかんじじゃなかったので、10分くらい歩いたところにあるニューオータニの目の前のカイマナビーチへ。

若かった頃は、旅する度に「来たからには全部まわらなきゃ!」と観光名所は全部押さえたかったクチだったけど、今じゃとにかく一ヶ所に落ち着いて、気分に任せてゆっくり旅をしたいと思う。こうやってなにも考えずに、本を読みながら海岸の向こうを泳ぐ男たちを眺めたり、波の音を聴いてぼーっとして過ごせるのがありがたい。

とか言いながらも、だんだんぼーっとしてるのがもったいない気がしてきちゃうのが、貧乏人の悪い癖。ノースショアで乗馬初体験したい!とか、オカマだらけのクルーズ参加したい!とか、ダイアモンドヘッドのてっぺんまで登ってみたい!とかやってるうちに、3日間なんてあっという間に過ぎちゃう訳。
 
海を眺めながら人生初の乗馬(HISのツアーが色々親切だった)

この木なんの木

$20でオカマだらけの2時間クルーズ

ダイアモンドヘッドからの眺め  片道20分程のハイキング


滞在中に何度か酒を引っ掛けに行っていたバーで出会った、同じサンフランシスコに住むレズビアンの姉ちゃんが「毎年3週間は仕事休んでここに来るよ。2週間半ばくらいになって、やっと一年の疲れが取れてハワイの空気に馴染める感じ。」と言っていたのを思い出す。3日間で心身癒されようってのも無理な話なのね。

最終日は朝からまたカイマナビーチでまったりした後、ホテルでシャワーを浴びてチェックアウト。「帰りの便が夜遅いんです」と言うとレイトチェックアウトと快くシャワー浴びるための部屋を用意してくれたホテルに感謝!

まだ搭乗までかなり時間があったので、ワイキキから車で20分程のところにあるカハラのホテルでブルーハワイな酒を引っ掛けながら海を眺める。このホテルは十数年前初めてハワイに来た時に、大学の先輩でもあった友達に連れてきてもらって泊まったところ。当時とオーナーも変わったみたいだけど、かわいいイルカ君たちも、静かで綺麗なビーチも10年前と変わらずにあった。その友達は亡くなってしまったけど、こうやってまたここに来れて、この夕焼けを見れていることに感謝。

レズビアンの姉ちゃんの言う通り、3日間じゃ心身生まれ変れはしない。けどやっぱりハワイには優しい空気が流れていて、無条件に癒される島々の力がある気がする。

ありがとう、ハワイ!
マロハ!



















2015年7月13日

もう帰らないよ 帰りたいとも思わない

ここ最近、職場で若手が次から次へと他へ転職していくから、残された者へのしわ寄せがすごい。それでなくても、もう若くはない身。無理はできないけど、無理をしないと終わらない仕事の山。辛いわ~。

今日も漏れなく残業で、へとへとになって家に帰ってきた。あんまりにも仕事ばっかの日々なので、何か仕事と全く関係のない世界を求めて、思わずテレビをつける。あんまりテレビは観ないほうだけど、こういう日は、仕事を一時でも忘れるために、酒片手に映画かドキュメンタリーでも観たい気分。

ネットフリックスで面白そうなの探してたら、こんなんでました。

Ballet 422



ニューヨーク・シティ・バレエ団の若手が、一からオリジナルの作品を作り出してくドキュメンタリー、とのこと。それほど、バレエに興味があるわけでもないけど、この現役若手のジャスティン君の写真に惹かれたからか、ちと観てみることに。

ドキュメンタリー自体の構成は彼が振付師に選ばれて、本番まで作品を作り上げてくのを淡々と地味にみせてくだけなんだけど、振付師、演奏者、衣装担当、照明、そしてダンサー達がそれぞれの役目を果たして1つのものをつくりあげてくって流れはけっこう好きで。思わず、「萩尾望都」とか「山岸涼子」的少女マンガの世界思い出した!

自分も若かった頃は、一時期音楽大学を目指して、楽器、ピアノ、ソルフェージュの練習と訓練の毎日だったけれど、結局最後は挫折して、今では芸術とは正反対の仕事をしている。

「もし、あの時あきらめずに、音楽の道を目指していたら」、とふと思うこともあるけれど。

後悔はしたくないし、してないつもりだし、あの頃に戻りたい!なんて思うには歳とりすぎたけれど、こういうキラキラした青春真っ只中の若者の活躍を観ると、ちょっとそんな気持ちになっちゃう乙女な自分。疲れてんのかしらん。もう今さら第一線で活躍できるような歳じゃないけれど、こういう若者達にせめて元気もらいに久しぶりに生でバレエ、観に行くべき? 

バレエといえば、映画「リトルダンサー」もよかったな~。ってか、最後に観たバレエって、東京でやった、マシューボーンの男だらけの白鳥の湖だったわ!!





2015年6月18日

When Summer Comes

「こんなにいい天気なのに、今日は何でそんな地味な格好してるの? 堅いクライアントとミーティング?」

オフィスのドアを開けた側で顔を合わせた新人の女子がきゃっきゃと声をかけてきた。

昨日の夜寝る前、日付が替わってからワンコの一周忌ってことで、ワンコとの昔の写真をセンチメンタルに眺めてたせいか、今日の朝は起きてもなんだかそういう気分で、喪服みたいに黒のパンツと靴に白のシャツで出社しちゃったって訳なのよ。

確かに新人女子の言うとおり、こんなに天気のいい日差しの強い日に一人こんな格好をしてたら、そう思われるのも仕方ない。けど、「飼ってた犬の一周忌でね」、なんて説明するのも億劫で、その場は笑ってやり過ごした。

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そういえば、12年間一緒だったワンコとお別れしたちょうど1年前も、今日と同じ雲ひとつない青空の日だった。

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元気だった頃は、海辺に連れていけば数時間は走り回っていたり、仕事から家に帰ると自分のベッドの上から飛び起きて玄関まで走って出迎えてくれたり、自分がビール片手に枝豆をつまみながらテレビを観ていると枝豆を横取りして食べたり、仕事のストレスや孤独で泣きたい夜は自分の心を読むかのように側に寄り添って頬や手をなめてくれたりした。

だけど、18年という年月の間に、彼女の足腰は少しずつ衰え着実に年をとり、少しずつできないことが増えていった。

亡くなる前数ヶ月間は、目も見えなくなり、食事も殆ど取れず、歩くこともままならず、夜は痛みで泣き続ける日々。病院へ連れていけば、老化で手術も難しいといわれ、「Quality of Life」という安易な言葉で「安楽死」の選択肢を提示される。

人間と同じで犬も自分の家族なのに、安楽死なんて選択は絶対ありえない!

犬を飼う前は、ペットに対してこんな強い感情を持つなんて思いもしなかった。とにかく失うのが怖くて、元気になることを信じて、ネットで"老犬介護"や老犬によい薬・サプリを片っ端から調べたり、病院に連れて点滴を打ったり、入院させたり。



でも、結局「安楽死」を選んだ。

心優しい友達や医者はワンコのために正しい選択をしたと言ってくれる。だけどそれは本当に辛い思いをしているワンコのためだったのか。それは本当にワンコが望んでいたことなのか。亡くなる前日に、プラスチック容器から水を口に流しこんでやったとき、首を動かすことも殆どしなくなってたワンコが、突然プラスチック容器を歯型が残るくらい強い力でくわえようとしたのは、まだ生きたいというサインではなかったのか。

本当に正しい選択だったのか分からない。今でも思い出しては後悔するし、これからも後悔し続けると思う。

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病院ではなく、住み慣れた家で逝かせてあげたかったので、動物医の友達に頼んだ。

準備に時間が必要というので、元気だったときよく行った海岸に連れていった。雲ひとつない青空だった。ワンコを抱きかかえて海辺に近づくと、潮風の臭いが分かったのか、目をうっすら開けて遠くの海をみていた。そしたら、突然抱きかかえてる側からオシッコを垂れ流しはじめるワンコ。そういえば昔から潮風を嗅ぐとトイレに行きたがるくせがあったんだ。自分のパンツも靴も濡れていったけど、それもそのまま自由にさせてあげた。

家に帰り、友達の動物医が来て、最期のお別れ。彼女が好きだったピアノ曲、Oscar Peterson Trioの「When Summer Comes」を流しながら、好物のグリーニーやら煮干やらを枕元において、最期にお別れの感謝を伝えて…あとは大声で泣いたことしか覚えてないや。

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一緒にいた12年を今振り返れば、本当に彼女から色々なことを学んだと思う。

次の日からは仕事でニューヨーク出張。出張の間もクライアントの前でもボロボロで、悲しくてしょうがなかった。女優ぶっこいて(ブス)、ニューヨークの街中を泣きながら歩いたり、ワンコが居なくなった今もうアメリカに残ってる理由もない!日本帰る!なんて考えてたり。

でも、時間が少しずつそんな喪失感を和らげていってくれた。今じゃ、「この1年でこんなに太っちゃったのは、毎日の散歩がなくなったせいよ!」とワンコのせいにするくらいの余裕もある。

今も当時ワンコと毎日歩いた道を行く機会があると、ふとあの頃を思い出して涙することもあるけど、それは楽しかった時の思い出の涙で、絶望的な喪失感の涙ではない。

彼女が教えてくれた一番のことは、「悲しみは続かない」ということなのかも知れない。これから先も、またなんだか色々あって悲しんだり落ち込んだりすると思うけど、ワンコから教えてもらったことがきっと助けてくれる、と思う。

ありがとう、Fergie!





2015年6月8日

苦い日々の意味も ひたむきならばやさしい昨日になる

ワシントンDCからサンフランシスコへ戻る機内で、窓から雲の下に見える小さな街々を見下ろしながら、耳ではユーミンの「ANNIVERSARY」を聴きながら、昨日の友人の結婚式を思い出している。

日本にいた頃の上司の東京のホテルでの式も、国際結婚した女友達のナパのワイナリーでの式も、ヒゲマッチョの男同士の海の見えるレストランでの式も、妹のかわいらしい手作り横浜での式も、新郎新婦の緊張と幸せが混ざった顔を見ていると、その瞬間にいられることを心から嬉しく思う。新郎新婦やご両親が涙を流してるのを見ると自分も泣けてくる。ってか自分は未だ結婚の予定なしの独身ご祝儀貧乏なんだけど…。

今回の結婚式はDCからタクシーで北に30分ほど行ったメリーランドの森の中にある小さなロッジだった。

新郎側も新婦側も大家族で、親が離婚したり再婚したり連れ子いたりその従兄弟いたりで、参加者の誰が誰だか覚えるのも大変。離婚率の高いと言われるアメリカじゃこれも当たり前のことなのかもしれない。

この年になると、友達関係も仕事も何事も、ずっと変わらず続けていくのは難しいこともある、ということは経験則で分かっている。結婚だって、絶対この人だって決めて結婚して、続けてみたら少しずつ自分も環境も変化して、結果離婚するのはしょうがないことかもしれない。

でもその一方で永く続くものもある。この二人も末長く幸せでいて欲しいと思う。

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カリフォルニア州や他の多くの州で同性同士の結婚が認められるようになって数年。自分の周りでも「同性婚」が多く聞かれて他人事ながら嬉しい限り

友人の中には、ビザの問題でグリーンカード取得をサポートしてくれる雇用先がなかったら日本に帰国しなきゃいけなかったけど、同性婚が認められたおかげで、永く付き合っていたアメリカ人の彼と結婚して、その後もここに残って暮らせている人もいる。逆に認められる前は移民法の関係で離れ離れになったカップルも大勢見てきたから、オカマ友達とは「これも運命なのね〜」なんて複雑な気持ちになってるけど。

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森の中の結婚式は、前日のリハーサルディナー中の突然の大雨も嘘だったみたいに、雲ひとつない青空の中、虫刺されはひどかったけど、歌あり踊りありのリラックスした雰囲気の中行われ、笑顔あふれる素敵な式だった。

明日を信じてる あなたがそばにいる ありふれた朝でも 私には記念日
青春を渡って あなたとここにいる 遠い列車に乗る 今日の日が記念日

改めてユーミンいいなー、って式の間もこの曲が頭の中でループしてた。

っつーか、一体自分にこんな式をあげられる日は来るの? それともいい加減、そろそろ覚悟して諦めるべきなの?!
















2015年5月24日

きょうは会社休みます。

繁忙期を過ぎて、慌ただしかった職場もだいぶ落ち着いてきた。

そんな朝、「先週のボストン出張から帰って来てから、ちょっと風邪っぽいし、急いでやる仕事もないし、今日は会社休んじゃおうかしらん…」なんて、ベッドの上でうだうだしてたら、友達からLINEが入った。

「移民局に用事があって近くに行くから、ランチしよ!」

と言うわけで、仕事休んでちょっといいとこでブランチに決定。こういうのをこの国では"mental sick leave"と呼ぶらしい。心の健康と平穏のために、たまの平日の息抜きなのだ(ほんとかいな)。

町外れの丘に向かって車を走らせて、目指すはポトレロヒルにある友達おすすめのところ。着いてみると平日の昼前なのに、店の前に列ができるほど混んでいる。

席に着いたらグレープフルーツのミモザで「ズル休み」に乾杯!

アメリカに来て初めて知り合った日本人友達で色々とお世話になった彼。来月ここを引き払って日本に帰ってしまう。この街にいる数少ない話せる日本人友達がまたひとり減ってしまうのは寂しいけど、色々考えて日本での新しい機会に挑戦することに決めた彼を応援したい。

なんて、ひとり思いごちながら、レモン風味のうみゃいパンケーキを頬張る自分だった〜のよ。


ブランチ後は、近くによい園芸ショップがあるというので、仕事サボりついでに覗いてみると、広い敷地にたくさんの種類の花や植木が売られている。家庭菜園用の小さいジョウロや小鉢を買ったり、親切な店員さんに色々アドバイス聞いたりしながら、ぶらぶらと春の花々を目で楽しんだって訳。

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我が家のミニ菜園の葉ネギとコリアンダーは、このところ寒い気候が続いてて、芽が出ずに終わるのかも!なんて心配してたけど、種まいてから2週間くらいで芽が出てきた時はひとりで大喜び。葉ネギのほうは種まきすぎたので、背が10センチくらいになったところで適当に間引き。 どちらも何とか順調に育ってて嬉しい。




Plow
1299 18th St., San Francisco, CA 94107
食パンの上に目玉焼きとプロシュートが乗ったやつは、パズーの朝ごはんみたいでうみゃい‼︎







2015年5月23日

海の見える球場

野球シーズンが始まると、街のあちこちがチームカラーのオレンジと黒に染まる。仕事帰りの電車がうっかり試合終了の時間にぶつかると、オレンジと黒と興奮冷めない人たちの間に挟まれて、苦しい思いをする。

兄が野球部で毎日練習に励んでる側で、昔から大して野球も(他のスポーツも)興味なくファミコンばっかやってた自分だけど....、今はたまにビール片手にガーリックフライ食いながら地元ジャイアンツを応援しに行きたくなるのは、なぜ〜かしら? (C)聖子

クライアント接待用に確保しているチケットがあまった時なんかに、「今晩のジャイアンツ戦チケットあり!はやいもんがち! 」なんて社内全体メールが送られてくるけど、こういうことになると突然アオキみたいにとんでもない素早い動きをする若い子ちゃんたちには、敵わない!!

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「明日はマイアミ マリーンズ戦だから、イチローもみれるかもね? 」
「アオキとイチローの対決!?」
「イチローのケツならみたい!!」

大抵スポーツ観戦に興味なしの乙女が集まるとこんなもんだが…、急遽 アオキとイチローの対ケツ観に行ってきやした。

携帯でチケットみせて入場。(入り口で無料でHunter Pence選手のミニフィギュアを配ってて、思わずはしゃいで一箱貰ったものの…どうしよ、これ…)

第一目的の(?)ビールとガーリックポテトを購入して席に座ったら、ちょうど試合開始! 上の方の安い席は、選手やボールは遠いけどサンフランシスコ湾が見えて気持ちがいい。



アオキ登場で周りもアオキコール。1本ヒット飛ばしたものの、結果はジャイアンツ惨敗でやんした。目的のイチローは一瞬登場したものの、即アウトでケツチェックしてる時間もなかった!










2015年5月4日

時の香り

月曜の朝、いつもの地下鉄のホームにエスカレーターで降りていくと、またどこかの駅で車両故障があったのか、時間通りに来ない電車を待つ人の列がたくさん出来ている。サンフランシスコではよくある話だけど、少しは東京の山手線を見習って欲しいわ!なんてイライラしてたら、自分の後ろをすっと背の高い男が隣の列に向かって歩いていった。

携帯で読書してるふりして、こっそり目で彼を追う自分。短髪で体格もよくスーツをしっかり着こなしている30代半ばの会社員。そして彼の去った後には、何の香水か分からないけどとてもよい香り…!いい男には嫌味なく似合う香りがあんだよね。。。抱いて!!! (C)聖子

東京で学生やってた頃は、ファッション誌の広告(袋とじ(?)で実際の香りつきのやつ)に憧れて、似合いもしないコロン振りかけたりしてたけど、今じゃどれもバスルームの棚で埃かぶってる。

それよりも、ここ数年は色々身体に効くアロマオイルのほうが出番が多い。

数年前に受けたマッサージ師が使っていたオイルが、鼻にも肌にすーすーして気持ちよい香りで、何かと聞いてみたらユーカリオイルだというので、マッサージ後早速近所のスーパーで購入。今もジムのあとの筋肉痛の時や鼻が詰まってるときは、Aveenoの無臭の保湿クリームに手のひらで数滴混ぜて肌に塗ったくってる。あと虫刺されや肌の吹き出物があるときは、ティーツリーオイル。Toms愛用の同僚によると、素足に履く靴にも数滴たらすと水虫予防にもなるらしい。



東京の友人が、数年前こっちに遊びに来たときにお土産にくれたレモンベースの柑橘系の香りのオイルは、前日の焼肉食いすぎで胃もたれのときに首周りに塗ったら、数分ですっと胃が軽くなって以来、仕事のストレスで胃酸きりきりの時も、大田胃散とセットで愛用してる。

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昔よくお世話になった大学の先輩が使っていたクラランスのコロン。仕事で煮詰まってるとき車で鎌倉や伊豆の海によく連れてってくれたとき、車の中もこのコロンの香りだった。彼はもう亡くなってしまったけれど、今も街でふとこの香りを嗅ぐと当時のことを思い出す。



2015年4月27日

四月になれば彼女は

 兄から先月小学校を卒業した姪っ子の卒業式の写真と、中学の制服姿の写真がLINEで送られてきた。うす紫色の袴姿の写真とちょっと大きめの制服姿の写真。あんなに小さかったのに、もうこんなに大きくなって、中学生になったんだ、としみじみ。

滅多に会えないけれど、姪っ子甥っ子の成長を見れるのがすごく嬉しい。そして何よりも、十数年前は一緒に住んでいても殆ど口もきいたことがなかったくらい仲が良くなかった兄から、こうやって時々写真が送られてくるのが嬉しい。

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野菜を自宅の裏庭で育てて部下に分けてくれる上司の影響か、ベランダの狭いスペースで野菜とかハーブ育てちゃおかな、と突然思いたった。近場のホームセンターでいくつか種とプランターを買ってきてから調べてみると、その種のうちコリアンダーと葉ネギは育てるのが簡単というので、まずはこの2つに挑戦。天候が不安定なこの街でちゃんと育つか心配だけど...  


コリアンダーは一つの種を指で2つに割って植えるといいらしい。葉ネギは芽がでるまでキッチンペーパーで土の乾燥を防ぐ。ネットで調べれば簡単に育て方のコツは出てくるけれど、ちゃんと育ってくれるだろか。

土いじりなんて若かった頃は興味もなかったのに、こうして週末ベランダで日を浴びながら種植えてるのもなんだか楽しいと思えるのは、「育てる」ことが人間の本能だからなのか、 「育てる」子供を持たない自分への慰めなのかわからないけど。

自家製コリアンダーたっぷりのアジアンサラダと自家製刻み葱たっぷりの蕎麦を食すのを夢見つつ… 

今のとこ芽が出る気配もない!














2015年4月18日

人生の扉

早起きをしてジムに行った土曜日の朝は、帰りに近くのカフェでトマトとセロリとオリーブの"サラダ"で朝メシ、ってのがお決まりコースになってる。

って、"サラダ"っていっても、これなんだけど・・・。


ブラッディマリー(ジム行った意味なし!)

これならトマトジュースベースだから健康にもいいし、なんて自分に無理やり言い聞かせながら、ストローですすってると、席の後ろがなんだか騒がしい。

振り返ると、アジア人の派手な格好をした若い男がブロンドの若い男とマッチョの若い男と3人でコーヒー片手にきゃっきゃと喋っている。目を細めて「自分も昔はあんなだったよね・・・」なんて思いながら、彼らの横で朝からひとり酒をひっかけてる中年オヤジ(ババア)の自分。土曜の朝っぱらからなんなの。

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まだ空が明るい夕方5時半。流行りのイタリア料理の店に集まり、昨日40歳を迎えた友達のバースデーディナー。気が置けない独身仲間と4人で窓際のテーブルを囲んで、ロゼのスパークリングと赤のボトルを空けた頃には、誕生日のお祝い会が、いつのまにか人生談義になってた。

「40代になっちゃった!!!」とグラスを傾けて嘆く彼女に対して、「40代になったくらいで、ガタガタいうんじゃないっ! 人生、これから!!」と、数年前に一足先40代に突入した一人が諭す。

確かに10年前は、自分達も朝のカフェで見かけた若者みたいに、きゃっきゃと流行りの服を纏ったり、人気の場所や店を巡ったりして、日々刺激を求めて生きていたけれど。でも、この歳になって、自分が本当に求めているものが、そういうものじゃなかったんだと気付きはじめている。

そして、この歳になると、こうやって流行りの店で食事をしてても、あとで振り返ったときに本当に心に残っているのは、今日「流行りの店で食事をした」ことよりも、「じっくり語れる仲間と(いい年して)笑って泣いて語った時間」ってことなんだと経験で分かっている。(それでも、やっぱりたまには美味いもの求めて店巡りするんだけどね :p)

「40代の目標は?」と誰かが問うと、「20代、30代は色々あったけど、40代は健康が第一! あとは、こうやって何でも話せる人がいること」と答えた彼女。

満開の桜や色づく山の紅葉を
この先いったい何度みることになるだろう

君のデニムの青が褪せてゆくほど
味わい増すように

て、竹内まりやも歌ってたじゃないの~よ!

40代、人生これから。誕生日おめでとう!



Flour + Water
2401 Harrison St, San Francisco, CA 94110
(そら豆の炒めものも、イカ墨・アーティチョークのパスタもうみゃい!)




2015年4月12日

かっこいいことばかり言っても お腹がでてくるのよ

「さっきコーヒー取りにいくとき横からみたけど、あんた腹がベルトに乗ってたよ」
同い年の同僚日本人女子が、仕事もそっちのけで朝から社内チャットで嗾けてくる。

「え、嘘でしょ?!っつーか、ねーさんだって、最近あごとクビの境界線が曖昧にになってきてるけど??」
って、思わず言い返してみたものの・・・、もはや自分のこの肉付き、見て見ぬふりができない感じになってきている。


新卒ほやほやの新入社員男子が「食っても食っても身体が大きくならないんすよ」とか言っているのを聞くと、「あんたも10年後には、あたいみたいになるんだよ!!!」って叫びたくなるけど、よく考えてたら同じ台詞を十数年前は自分も言ってたんだって気付いて戦慄・・・。

LAに住む日本人同士の男前ゲイカップルから、数年前誕生日プレゼントに体重計もらったんだけど、あれは「手遅れになる前に痩せてくれ」ってメッセージだったのね?

健康優良40男子になるためには、やっぱり腹をベルトに乗せてちゃだめだわ!っつーわけで、バスルームで埃かぶってた体重計ひっぱりだしてきた。この体重計、体脂肪も測れる上に、iphoneと自動的にシンクしてくれちゃうから、もう「体重計壊れてるみたい!」とか嘘もつけない。

クビ周りがバナナマン日村化してる同僚女子と、腹周りが彦麻呂化してる自分で、「目指せ、小泉今日子!目指せ、山口智子!」で、本日から本気でダイエット。


毎週水曜朝に体重結果報告よ!って、女子高生かいな。



2015年4月11日

リノから来た男(仮題)

金曜日の仕事帰り、まだ外も明るいし一杯引っ掛けてから帰ろかね、と近所のバーに立ちよったら、そこにいた友人から「サンフランシスコが舞台で、しかも日本の俳優が出る映画やってるよ~」とタレこみが入った。

グラス片手に、早速ネットで調べてみると、「サンフランシスコを訪れた日本人ミステリー作家(藤谷文子)が、不思議なカリスマ性を持つ旅行者(北村一輝)と町の保安官(ペペ)と共に殺人事件に巻き込まれるさまを描く」って、何だか面白そうじゃないの。しかも、明日は監督と俳優の舞台挨拶あり、とのこと。

というわけで、『Man from Reno』 早速観て来たよ~。劇場はサンフランシスコ市内でもきれいでシートの広いKabuki Theaterだから嬉しい。

映画自体は、物語も雰囲気も自分好みの良作でやんした。中華街やらノースビーチやら、サンフランシスコの街のあちこちが出てくるのも楽しい(ソノマかナパか北のほうのきれいな田舎町も出てきたよ)。何より、日本人役の役者さんたち(メインもサイドも)がちゃんとした本物の日本語を話すので、日本人として観てても違和感なし。昨日の監督さんの話だと、日本での上映も決まったそうで。

藤谷文子さんって、スティーブンセガールの娘(そして、剣太郎セガールの妹)って知らなかったわ!




Sundance Kabuki Cinema
1881 Post St, San FranciscoCA 94115
(この映画館、スクリーンによっては、酒片手に映画鑑賞OKざんす)




2015年4月4日

きのう何食べた?

数ヶ月前、アメリカ人の上司と出張で東京に1週間程滞在したとき、いかにも外国人旅行者が喜びそうな西麻布の居酒屋に行く機会があった。

その上司(ゲイ)は今回が日本滞在がはじめてで、出汁巻きやらキンピラ(みたいなもの)やら揚げ物やら、出てくる居酒屋メニュー一品一品を楽しそうに観察しながら食べていたんだけど、ふと「日本人はみんなこんなすごい料理を食べてるんだね!」って。そして「みんなこんなすごい料理を家でも作ってるの?」って・・・。

仕事の忙しさにかまけて、家で料理なんて滅多にしない自分。それでなくても、アメリカでの外の食事は量も多くて、油分も多いのに。(ついこの間も、うっかり会社でみんなでピザとか頼んじゃうし。こりゃ、太るわけだわ!このままじゃ、ただの(デブ)オンナになっちゃう! (C)Wの悲劇)

健康優良40男子になるには、美味しくて健康なものを自分で作れるようにならねば!ってことで、料理の勉強はじめました。

って、この漫画で…。




年に何回か、横浜の実家の母が、食料とか色々ダンボールに詰めて送ってくれるんだけど、このよしながふみの漫画「きのう何食べた?」も前に母から送られてきたもの(っつーか、この漫画、弁護士シロさんと美容師ケンジのゲイカップルの物語なんだけど……母上!?) 。

これ、難しいことなしで使えるレシピや料理法が毎回出てくるから、料理のこと分からない自分にぴったりなーのよ。(付箋とか貼っちゃってる。。。)

炊き込みご飯とかも、これ見て作ってみた!(一人で)
今度はローストビーフに挑戦するわ!(一人で)

きのう何食べた?10巻が楽しみ・・・。

2015年3月31日

緑の日々

四季がないと言われるこの街でも、3月に入ると通勤時のコートはいらなくなるし、道のあちこちで花が咲き始める。

そんな春はじめの週末。天気もよさそうだし、仕事もここのところ落ち着いてるし、ちょっくら久々にピクニックでも行ってこようかね、ということで、家から歩いて20分程のところにある緑の多い公園に行ってきた。

途中にあるスーパーマーケットで、チーズとバゲット、炭酸水、ついでにスパークリングワインも買いこんで、今日は朝から飲んじゃうよ!

いつも昼過ぎには日光浴をする裸の男たちで一杯になるこの公園。今日も天気がいいから朝から人が集まっている。丘の上にあるから、街も見渡せるし、マッチョなかわい子ちゃんたちも見られるし、色んな意味で眺めのよいお気に入りの公園。

アメリカに来たばかりの頃、東京にいたころからの友達で、先にここに留学できていたその彼に「辛いときはここで、街眺めて元気だすんだよ!」と連れてこられたのが、この公園との初めての出会いだった。彼はその後東京へ帰っていったけど。

それから十数年、何度この公園にやって涙流してきたんだろ…。でも、ここで大きい空の下で、緑に囲まれて、遠くの街や色んな人を眺めてると、自分の小さな悩みもどうでもよく思える気がしてくるんだよね。

カップにいれた安いワイン片手に、携帯から流れる小田和正聴きながら、朝から酔っ払って感傷的になる乙女な自分な~のよ。




Mission Dolores Park ミッション ドロレス パーク
19th & Dolores St., San Francisco, CA 94114


2015年3月29日

はじめに。

このブログは、アメリカの港の見える街に住む、30歳後半、独身、ゲイ、家なし、洗濯機なし、電子レンジなしの愛と勇気の物語である。

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東京での仕事を逃げ出すように辞めて渡米して、まだ間もない頃。

「この歳で学生してていいの?」「このままやりたい事も、仕事も見つからなかったらどうしよう?」などと、世間の目を気にしつつ、サンフランシスコの街で学生をしながら、漠然とした将来への不安に駆られていた頃。

街角のカフェでオカマ友達とビール片手に無駄話をしていたら、見知らぬアジア人の青年にふと声をかけられた。

「日本人の方ですか? え、僕も東京の同じ大学に留学してたんですよ! 今は台湾に戻りましたけどね。あ、今は旅行でアメリカ来てます!ここに住んでるんですか? 学生ですか?働いてるの?」

上手な日本語で、質問攻めにあう自分。よくしゃべる男だな、とは思ったけれど、悪い人でもなさそうだし、話をしていたら突然、

「先輩! 僕、手相が見れるんですよ! 先輩の手、見せて下さい!」

と自分の手を半ば強引に引っ張る彼。

そして一言、

「先輩、15年後に亡くなります!」

...って、ちょっと!!!

会って間もない見知らぬ台湾人の青年に、死期宣告を受ける自分って、なんなの。しかも、15年後ってちょうど40歳・・・。

まわりにいたオカマ友達は「お前はただじゃ死なない!」って爆笑してたけど(ちなみにそのうちの一人は、彼に100まで生きるって宣告されてた・・・)。

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それから十数年が経ち、気がつけばその「死期宣告」の40歳まで、え、あと3年くらい?!

というわけで、その昔、自分が若かった頃にもやってた、個人の日記みたいなもの、あちこち身体にガタがきたり、未だに小さなことで色々悩んだりしてるけど、健康優良40男子に向けて、またはじめてみようじゃないのよ!ということで、

霧の港の見える街から、愛と勇気とロマンの日々(嘘ばっか)をお送り致します。