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7月, 2021の投稿を表示しています

同じゼッケン 誰かがつけて また次のシーズンを かけてゆく

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「金曜、オリンピック開会式だね。」 「え? 本当にオリンピックやるの?」 アメリカ人の友人E子と、いつもの酒場で話していたら、オリンピックをやることすら知らなかったようだ。 確かに、5年前のリオの時と比べると、ネットやテレビのニュースでも、あまり取り上げられてない印象で、友人や同僚とそれについて話すこともなく、盛り上がっていない印象がある。 それでも、金曜の朝4時になると、まだ窓の外が暗い中、オリンピックの開会式を観るべくテレビの前に向かう自分。 ここのところ、ずっと早朝覚醒が続いていて、夜中にトイレで目が覚めたらそのまま眠れなかったりなので、朝の4時に起きているのも余裕よ(ジジイ)! リオの閉会式のときの日本の演出が格好良かったので、なんだかんだ言いながらも開会式を楽しみにしていたのだが、実際今回の開会式を観ていて感じた正直な感想は、"暗い"、"地味"といったところだろうか。 N君も起きてきて、一緒に見ていたのだが、途中で飽きてきたのかうとうとしだす始末である。 あとでいつもの同業女子M子にも感想を問うと、彼女も途中で寝落ちするところだったという。 もちろん、コロナ禍の中の開催だから、開催関係者の人々も色々と苦労されたのだろうし、ロンドンオリンピックの映画のような演出や、北京オリンピックのようなど派手な演出を期待してはいけないのよね...。 それでも、選手たちの入場シーンは、どのオリンピックの開会式を見ても一番好きなところである。 世界各国から集まった若きアスリート達が、それぞれの国の国旗や文化をあしらったユニフォームを纏い、自信あふれる表情をして歩く姿をみてみると、まるで遠い親戚の子を応援するおばちゃんのような気分になってくる(なんのこっちゃ)。 この街のオカマ仲間や東京に住む女子たちからは、 「イタリアのユニフォーム、ダサすぎる!」 「クック諸島のドレスが、素敵!」 などと、大内順子大先生のファッション通信、あるいは我らがピーコのファッションチェックばりのLINEメッセージを送ってくる輩もいれば、 「ケイマン!」 「トンガ!」 などと、みんなでいい年していい男探し合戦となる始末である。やれやれ。 冗談はさておき・・・。 このご時世、まだワクチン接種もそれほど進んでいない日本のことを考えると心配で、今年のオリンピック開催に

どんなに高いタワーからも 見えない僕のふるさと

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毎年、夏の今の時期か、あるいは冬のクリスマス・正月前後に日本の実家に帰っていたのだが、このコロナ禍で予定も立てられず、もう2年程日本を訪れていない。 "次はいつ日本に帰って、親や友人に会えるのかしらん…" 仕事中に、カレンダーを眺めながら、ふとそんなことを考えていたら、同じくこの街に住む同僚女子のM子からLINEにメッセージが届いた。 「もう、日本帰ろうかな。」 どうしたのと話を聞いてみると、休暇で日本に帰るのではなく、もうここアメリカでの暮らしを引き払って日本に戻ろうかと、本気で考えているのだという。 今まで、M子の口からそんなことは聞いたことがなく、狭っ苦しい日本よりも、ずっとアメリカに住んでいたい!というような子だと思っていたものだから、心底驚いたのだった。 だが、海外在住、あるいは日本でも親元や実家を遠く離れて暮らす人たちにとって、きっとこれは誰もが持つ永遠の悩みなのかもしれぬ。 20歳そこそこでアメリカに渡り20年近く日本を離れて暮らしている間に、理由は様々あるものの結局日本のほうがいいわ、と多くの日本人の仲間達がこの国を去っていくのを見送ってきた。 自分も若い頃だったならば、誰かが日本に帰るのを決める度に、 「いいなぁ。確かに日本はご飯も美味しいし、あたしも日本に戻りたいわ。」 などと、半分本気・半分冗談でよく言ったものである。 しかしこの歳になると、冗談なしに、恐ろしいほどに高いアメリカの医療費・保険料や住宅費など、未だにままならない言葉の問題、その他諸々のことを考えると、リアルに老後この国で生きていける気がしない。 LAに住む日本人のゲイカップルも、近年中にLAを引き上げて日本に戻ることを考えているという。 このご時世で、仕事もリモートで問題なくできることがわかったから、老後を待たずに九州あたりに引っ越して二人で暮らしたいらしい。 そういえば、会社の日本人の上司も、静岡かどこか東京からそこそこアクセスが便利なところに家を買って、老後は静かに暮らしたいと言っていた。 先のM子と、 「いろいろ考えたら、老後を待たずにやっぱり日本帰ること考えるわ。」 「でも、仕事どうしよう。未だに年齢差別がある日本で、うちらみたいなジジババを雇ってくれるところ、あるかしら・・・」 などと真面目に話していたら、ふと我が家にはアメリカ人のN君がいることを思