2018年11月1日

ベルサイユのばらを求めて (6)

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これまでのお話

ベルサイユのばらを求めて (1) - 旅立ち

ベルサイユのばらを求めて (2) - モンサンミッシェル

ベルサイユのばらを求めて (3) - ロワール渓谷

ベルサイユのばらを求めて (4) - ノルマンディ海岸

ベルサイユのばらを求めて (5) - Gay Games in Paris


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「それで、ベルサイユはどうだったのよ」

「結局ベルサイユ行かなかったの。 パリから電車ですぐだからいつでも行けるわとか余裕ぶっこいてたら、行きそびれたわ!」

「なによ、オスカルにもアンドレにも会えなかったってわけね」

パリにもオスカルやアンドレのような美しい人はいっぱいいたけどね(ぐふふ)」

というわけで、タイトルに「ベルサイユのばらを求めて」と豪語していたのにも関わらず、結局今回はベルサイユ宮殿には訪れることはなかったのだった。

ベルサイユは次のフランス旅行までとっときましょ、ってことで。

それにしても、20年ぶりの夏のフランスは、20年前の夏と変わらず、やはり美しいところであった。

旅行から帰ってきたら、早々更新しようと思っていた旅行記も、仕事が忙しいのを言い訳に、後回しにしていたら、もう11月になっている。

携帯に収められた写真たちを眺めながら、遠く霞む夏の思い出を懐かしんでいる。

オンフルールにある作曲家エリックサティの家には、白いヤマハのピアノが


アンボワースでは、ダヴィンチの家を訪れ
アンボワース城の彼のお墓にも立ち寄った


印象派画家モネの庭園は花々が美しかった!
その後パリのオランジュリー美術館で彼の「睡蓮」の連作も鑑賞


フランス最終日は、部屋からエッフェル塔が目の前に見えるホテルで、旅程を振り返る
田舎者根性丸出しのオカマです


今回の旅の最後の晩餐は、会社の上司が野菜が美味しいとおすすめのこの店
アルページュ Arpege Restaurant だ

ネットフリックスの「Chef's Table」も観て予習してきたのだが。
ここは本当にうまかった!!
ホテルの部屋に戻ると、夜のエッフェル塔に心躍る中年よ。


夜中の1時5分がエッフェル塔の消灯時間のようだ
最後のシャンパンフラッシュで20年ぶりのフランスの旅は幕を閉じたのでした。

こうやって写真を見返しても、「パリに住むおされ男」ぶって優雅にフランスの日々を過ごすのとは程遠く、結局、携帯のカメラ片手に田舎から出てきた観光客であり続けた自分だったのだった。

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昔から、一つの旅が終わると、楽しかった旅の日々の喪失感と、現実世界へ戻らなくてはいけないという恐怖で、どうしようもなく暗い気分になる自分である。

そんなサザエさん症候群のような暗い顔をしていた自分に、去年エジプトを一緒に旅した仲間の一人から連絡が入った。

「年末年始のご予定は!?」

「特に今のところなにも決めてないわ」

「また4人でどっかいっちゃう!?」

そう、旅ロスを和らげる一番の方法は、次の旅を計画することなのだ。

「行っちゃおか!!!」

というわけで、年末年始はオカマ仲間4人で、またはるか遠い大陸を目指すことになったのである。













2018年9月30日

ベルサイユのばらを求めて (5) - Gay Games in Paris

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これまでのお話

ベルサイユのばらを求めて (1) - 旅立ち

ベルサイユのばらを求めて (2) - モンサンミッシェル

ベルサイユのばらを求めて (3) - ロワール渓谷

ベルサイユのばらを求めて (4) - ノルマンディ海岸


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パリの東部に、ショパンやプルースト、モディリアーニやエディットピアフ等の著名人が多く眠る墓地がある。

その墓地の外れには、イギリス文学の文豪オスカーワイルドの眠る墓もあるという。

オスカーワイルドというと、子供の頃に読んだ「幸福な王子」や、学生時代に何度と繰り返し読んだ「ドリアングレイの肖像」くらいしか思い浮かばなかったのだが。

調べてみると、同性愛であることで投獄、破産、そして出獄後は失意のままヨーロッパを転々とし、最期はパリのホテルの一室で亡なるという、彼も同性愛者の歴史の中を生きた一人であったのだ。

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ノルマンディからパリに戻ると、前に比べてやたら街にオカマたちが目につく。

蒸し暑い気候の中、右を見ても、左をみても、鍛え上げられた美しい上半身を惜しげもなくタンクトップの隙間から見せつける異国の男達。

フランスのど田舎で1週間も清く正しく静かに過ごしていたから、悶々としてそんな気がしているという訳ではないの!

4年に一度のLGBTのオリンピックである「Gay Games」が開幕して、世界中のオカマ達1万3千人がパリに集まってるからなのである!!!

オープニングセレモニーが行われる、パリの外れにある競技場に向かう地下鉄に乗り込むと、各国のカラーで身をまとったマッチョな選手たちですでに一杯で、オトコだらけの夏のギューギュー詰めの満員電車に、中年オカマの自分はくらくらしてきて、鼻血ぶー寸前(死語)である。

競技場につくと、選手専用口へ向かう選手たちを横目に、何の競技にも参加しない、過去に体育の授業で赤点をとったこともある自分は、一般席へ・・・。

選手入場がはじまるまで、とりあえず、ビールよ


オリンピックの選手入場は、毎回ギリシャが一番初めと決まっているが、同じようにGay Gamesも、第1回開催地の"サンフランシスコ"が一番初めの入場だ。

各国の選手達が自国のカラーや民族衣装を身にまとい、国を代表して、国のLGBTの人たちを代表して笑顔で歩いている姿をみて思わず涙腺がゆるむ、涙腺も締りの悪くなった中年オカマの自分である。

アメリカやフランスはやはりダントツの参加者数だが、その中で日本や台湾からの選手が少人数ながら胸を張って登場した時には、思わず周り気にせず「がんばって~~!!!」と声ひっくり返しながら叫んだわ。

一方で国によってはは、国名のプラカードこそ登場したものの、入場行進の参加者はゼロ。まだ同性愛が法律で禁じられている国や、同性愛者であることを公にできない社会の国がまだまだあるのだ。


日本の国旗持ってくりゃよかったわ!

ゲイゲームズでの水球の試合は、国ごとではなく都市ごとに行われる。

我がサンフランシスコチームの初回の対戦相手は、花の都パリチーム!

コーチ不在の中、キャプテンに真剣に耳を傾ける
サンフランシスコの選手たち


何をゴールに決めて、何を犠牲にしたの。
(C) Yuming


パリチームを下した後も、1週間の闘いを続け、その結果サンフランシスコは、シルバーメダル! (ゴールドはロサンゼルスに持ってかれたわ・・・!)


試合の後は、皆でセーヌ川沿いでピクニックだよ!

宿の近所のスーパーでワインやチーズ、バゲットにシーフードサラダなどを持ち寄って、セーヌ川を眺めながら、語らう。

青春!

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2018年の今でこそ、こうやってパリという街が市をあげてこのGay Gamesの開催を盛り上げてくれている。

競技参加者も自分のような観戦者も、世界各国からやってきた"仲間達”とゲイであることに胸を張って、堂々と安心して街を歩ける。

100年前のオスカーワイルドの時代を考えたならば、本当にありがたいことなのだ。

セーヌ川が夕焼け色に染まるころ、安ワイン片手にそんなことをしみじみ考えていたら、また涙腺ゆるむ中年オカマ。

もう、ほんとあちこち締り悪くて大変だわ・・・!

オスカーワイルドはこんなオカマだらけのお祭りをみて、
何を思うんだろうね





2018年9月26日

ベルサイユのばらを求めて (4)

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これまでのお話

ベルサイユのばらを求めて (1) - 旅立ち

ベルサイユのばらを求めて (2) - モンサンミッシェル

ベルサイユのばらを求めて (3) - ロワール渓谷

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かもめはかもめ

孔雀や鳩や

ましてや女にはなれない...

かもめの飛ぶ空を眺めていると、思わず研ナオコの「かもめはかもめ」を口ずさんでしまう、典型的な昭和のオカマである。

ロワールから北へ戻り、ノルマンディの港町に来ている。

トゥルーヴィルという小さな港町を拠点にして、パリに戻る前に数日間海辺で静かに過ごす計画だ。

トゥルーヴィルの街はあちこちかもめだらけだ。


砂浜沿いの歩道を歩くと、晩年をここで過ごした
サヴィニャックのポスターがあちこちに見つけられる。


サヴィニャックもやっぱりかもめばっかり描いてる。


オカマが水着に着替えたら


翌日は早起きをして、パン屋でコーヒーとフランスパンを買い込んでから、ここから1時間程車で行ったところにあるエトルタという町の「絶景」の崖とやらを観に向かった。

地球の歩き方によると、画家のモネは好んでその崖を絵画にし、作家のルブランはここを舞台にアルセーヌ・ルパンの物語「奇巌城」を描いたという。

かわいらしいエトルタの港町に入り、小さな小道を車で上っていくと、その「絶景」の崖に到着だ。


確かに、絶景だわ・・・!

海の向こうはイギリスよ。

こういう崖を見ると、火曜サスペンスか土曜ワイドかなんかの、犯行を告白する最後のシーンめいた気分になってくる、典型的な昭和のオカマである。

崖を降りたら、静かな砂浜。

ノルマンディの街を歩くと、はやり魚介の店が目立つ。

元々肉より魚好き中年の自分だが、ずっとフランス飯のこってりしたものばっかり食っていて胃も弱っていたから、あっさりしたシンプルな味付けのノルマンディの魚介料理は特にうれしい。

港町オンフルール


名物のムール貝とフレンチフライ


散歩がてら、魚市場も覗いてみた


生牡蠣はその場で食べさせてもらえるらしい
(旅行中に腹壊すの恐れて我慢したわ!)


このあたりは魚介だけじゃなく、リンゴの生産でも有名だそう。
なので帰りは寄り道して、シードルのテイスティングだよ。

トゥルーヴィルに戻り、海辺のベンチに座って、日の暮れてゆく風景をぼんやり眺めている。

近くには、同じようにベンチに座って、老紳士がひとり静かに読書をしている。

"老後は、こんな海辺の静かな街で毎日海を眺めながら、過ごせたらいいわね・・"

と、まだまだリタイアするには先が長いのに、そんな身なりを整えた素敵な老紳士を見て、ひとり思わず老後を計画しはじめる自分である。

それでなくとも、最近は何かある度に、オカマ仲間とも「幸せな老後とは」を話し合っているのである。

"この辺なら、新鮮な魚介と安くておいしいワインがあるし!"

"しかも、パリまで電車に2時間も乗れば遊びに行けるし!"

"あ、でもフランス語しゃべれないから、ダメじゃん"

"あ、でもリタイアするまでに、少しずつ勉強していったらどうだろ”

と、老後の生活に夢を描く、ノルマンディの夕暮れ時であった・・・。


暮れる夕日の中、現地の少年たちはサッカーを楽しんでいた。


続く









2018年8月31日

ベルサイユのばらを求めて (3)

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これまでのお話

ベルサイユのばらを求めて (1) - 旅立ち

ベルサイユのばらを求めて (2) - モンサンミッシェル

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趣味は何?と聞かれたならば、若い頃は「海外旅行!」などと胸を張って答えていた自分だが、今となっては、旅行に出れるのも年に1、2回。

しかも"地球の歩き方”に頼りっぱなしなのだがら、情けない。

そんな"地球の歩き方"`によると、モンサンミッシェルから、南へ数時間車で行ったところに、ロワール渓谷と呼ばれるワインの産地があるという。

そして、そんな"地球の歩き方"によると、そのロワール渓谷には古城が点在し、なんと古城に宿泊もできるという。

古城というと、なんとも言えぬロマンを抱くのは、ドラクエ世代の性か、あるいは未だ200年ちょいの歴史しかないアメリカという古城の存在しない国に住んでいる故なのか。

中世ヨーロッパの古城に囲まれながら、フランスワインをたらふく飲めるのならば、アル中中年としては、行くしかないじゃないの。

今回の宿は、この城よ! ドラクエIIIかよっ!
(これも"地球の歩き方”に載ってた....)

時差ぼけで早く目覚めたら、城内にあるぶどう畑を歩く。
誰もいない静けさの贅沢さよ。

はやく、大きくな~れ。
あんたきっと美味しいいい男(ワイン)に育つわね。


宿となったマルセイの城から30分弱のところにある、これまた城のワイナリー。
城内でワインテイスティングだよ!ほろ酔いでドラクエ気分。


一方こちらは6世代続いている家族経営のほのぼのしたワイナリー。
うみゃいワインが10ユーロ以下という庶民にもうれしい値段設定。


古い洞窟内に作られたワイナリーも。
流暢な英語を話すハンサムな好青年にサーブしてもらったわ。


ロワール渓谷は、ワインだけではなく、由緒ある城があちこちにあり、渓谷の主要なエリア全体がユネスコの世界遺産に認定されているという。

ワインテイスティングでほろ酔いになったら、TBS「世界遺産」のテーマ曲(Sony提供時代の古いやつ)が脳内で勝手に流れ出してきて、世界遺産、中世ヨーロッパの古城見物となった訳。



フランソワ1世をはじめとする王たちが滞在したというシャンボール城。
内部の中央にある螺旋階段は、ダヴィンチが設計したものらしいわ!


数多くあるロワールの城の中でも、特に自分が好きだったのが、
こちらのシュノンソー城。
女だらけでドラマだらけの城だったらしいわ!!


川辺のアンボワース城を眺めながら、ロワールワインで乾杯。


古城めぐりも、3、4つとこなしていくと、どんなにそれが美しくとも、飽きてくるのは、花より団子、団子より酒の中年の性。

宿に戻って現地のロワール料理でも頂こうか。

わが宿(城)に戻るべく、美しいぶどう畑の道を走る。

ちょいとおされをして、宿の城内にある裏庭でアウトドアディナー。
まずはシャンパンで乾杯(ムフ♡)。

地元の素材を使っているというロワール料理。
野菜がうまい!(ムフフ♡)


ディナーもデザートに差し掛かるころには、空は夕暮れ。
サンフランシスコでみる夕焼けとも、東京でみる夕焼けとも、
ちょっと色合いが違うみたいだ。


ニューヨークやサンフランシスコ、東京やパリのホテルよりも、よっぽど手頃な値段で、こんな夢みたいな憧れの中世の気分を味わえるのだから、やっぱり旅はいいわぁ、としみじみ思う。

日々の現実のストレスを忘れるには、非現実を体験できる旅が、一番の方法なのかもしれない。

だから、40を過ぎた今も、趣味は何?と聞かれたらやっぱり「海外旅行!」と答えるんだろう。



ほんの一時、仕事や人間関係のストレスを忘れて、そんなことをぼんやり思いながら、フランスの柔らかい夕暮れ時の空を眺めていた。



続く







2018年8月23日

ベルサイユのばらを求めて (2)

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これまでのお話

ベルサイユのばらを求めて (1) - 旅立ち

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「死ぬまでに一度は訪れたい場所って、どこ?」

オカマ仲間と飲んでいると、時々そんな話題になる。

「アイスランドの温泉で、裸のオトコ達に囲まれながら、オーロラ見たいわねぇ」

「あたしは、ドイツのロマンチック街道で、ドイツ製"ソーセージ"、むさぼり食いたいわよ」

などと(下品な)夢を見るオカマもいれば、

「四国で八十八箇所巡礼、してみたいわ」

と真面目に答えるオカマもいる。

自分といえば、数年前までは即座に、

「エジプトのピラミッド!」

と答えていたのだが、それも去年の正月についに叶えられ、最近では両手で足りる程度の"死ぬまでに訪れたい場所”リストとなっていた。

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時差ぼけも抜けないまま早朝のパリを出発し、車はフランスの北西に向かって走っている。

その目的地は、長年自分の"死ぬまでに訪れたい場所”の一つであった、「モンサンミッシェル」である。

画像は拝借しました。

以前は、「天空の城ラピュタのモデルとなったって言われてる島なんだっけ?」くらいのイメージしかなかったモンサンミッシェルなのだが、行くと決めてから調べてみると、

大天使ミカエルのお告げで作られた礼拝堂はカトリックの巡礼地となり、百年戦争期には要塞としての役目を果たし、今ではユネスコの世界遺産にも登録されている (C)ウィキペディア

という何だかすごい場所だと知ることとなったのである。

車は途中、ジャンヌダルクの最期の地として知られる古都ルーアンを経由しつつ、パリから合計4時間程高速道路走ると、ついにそのモンサンミッシェルが見えてきた!

しかし・・・・、

あいにくの・・・、

雨・・・。

自分の(勝手な)予定では、上の画像のような夕焼けの空に美しく輝く島が見えてくるはずだったはずなのだがね。

それでも、遠くにその島が見えてくると、いい歳して逸る心で写真撮りまくりの中年観光ばばあ丸出しのあたしよ。

すごいぞ! ラピュタは本当にあったんだ!
(雨ですがね)

車を島外の専用駐車場に止め、そこから無料のシャトルバスで橋を渡り島に入る。


ラピュタにもモンサンミッシェルにも雨は降るわよねぇ、
と自分に言い聞かせつつ。

潮の満ち具合によっては、島全体が水に囲まれ完全な孤島となる、ということだったので、なるべく潮が高くなる日をネットで調べて選んで来たのだけど、雨でそれどころじゃなかったわ。

島内にある宿をとっておいたので、日が沈むのを待ちつつ、観光客の減った静かな島内でとりあえず「モンサンミッシェルビール」を飲んだり、お土産屋で買っておいたポストカードに親へのメッセージを書いたりして過ごす(島内の郵便局から投函できるらしいわ)。

雨が止むまで
モンサンミッシェルのビールで乾杯だよ。

雨が止まないので、ホテルの部屋のテラスで、
パリのスーパーマーケットで買っておいたワインを開けて乾杯だよ。
あたしゃ、モンサンミッシェルに酒を飲みに来たのか。

「修道院を前に、酒ばっか飲んでてもバチがあたるわよね」

と空が暗くなってきた頃に島の外に出て歩く。

ふと振り返ると、ライトに静かに照らされる島の美しさよ!

観光ツアーで来たほうが楽だったかもしれぬが、
夜景をみたくて、島内泊まりにしたのである。

最高のショーだとは思わんかね? (C)ラピュタ

そして、翌朝。

朝一番で島の頂上にある修道院を訪れて、無事にここに来れたことに感謝する。

静かな修道院で、
「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンター気取りの自分。

島内の宿の部屋から外を眺めていると、空がだんだん明るくなってきた!

晴れた!空が!好きです! (C) 南野陽子

昨日の雨とはうってかわって、青空となったモンサンミッシェルを背に、雨が降る日もあれば、いつかはやってくる晴れの日があることを、自分の人生に重ねつつ(乙女!)、生きている間に、あとどれくらい”死ぬまでに訪れたい場所”に訪れることができるのか、考えていた…。



続く!