とめて夏を水晶(プリズム)色に (2)
「シャスタに行くなら、やっぱりハートレイクは訪れるべき!」 と、オカマ仲間のK枝に以前から話を聞いていたものの、何度か訪れたシャスタではあるが、今まで一度もその"ハートレイク"に行く機会がなかったのである。 ネットで調べてみると、どうやらちゃんとした登山用の道があるわけではなく、わかりにくい道筋で、辿り着けずに断念する者も多いと書いてある。 中には、 ”山の神様の呼ばれた人だけが、辿り着ける湖らしい。" などと、少々ぶっ飛んだ記述もあったりするのだが、 空気と水が美味しく、耳が痛くなるほど静かなこの山に滞在していると、そんなぶっ飛んだ話もなんだか嘘じゃない気もしてくるものである。 以前シャスタに来る際に調べた時も、 "山の下には、地底都市が埋まっている" "UFOがしばしば上空を飛んでいる" "地底で富士山とつながっている" などと、"パワースポット"と呼ばれる所以があちこちに書かれていて、 「と、とんでもない山があるものね・・・」 と多少不安になったのを思い出したものだからなおさらである。 ------------------------ レッドウッドの香りのする空気の中、鳥のさえずりで目を覚ます。 「せっかく遥々シャスタまで来たんだから、その伝説の"ハートレイク"とやらに行ってみようじゃないの!」 ということで、キャンプサイトで簡単に朝食を済ませ、ネットの情報を頼りに、早朝からその"ハートレイク"を目指すこととなった。 "道に迷いそうになったら、道すがらすれ違う人に尋ねればいいのよ。人生と同じでね。迷ったり、困ったことがあったら、周りに助けを求めればいいの。" という、K枝のまっとうなアドバイスを元に、幾度と分かれ道にぶつかれば、時々すれ違う人に道順を尋ねて歩き続ける。 あまりの急な山道に途中で何度か挫折しそうになりながらも、ー今回は山の神様が呼んでくれたからかー、1時間ほどの登山で無事に"ハートレイク"を一目見ることができたのであった。 #あまりの美しさに疲れも忘れ、声も出ないオカマ二人 シャスタ山(さん)、ありがとう。 また来ます! 詳細のへたっぴ動画はこちら↓