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8月, 2018の投稿を表示しています

ベルサイユのばらを求めて (3)

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================================ これまでのお話 ベルサイユのばらを求めて (1) - 旅立ち ベルサイユのばらを求めて (2) - モンサンミッシェル ================================ 趣味は何?と聞かれたならば、若い頃は「海外旅行!」などと胸を張って答えていた自分だが、今となっては、旅行に出れるのも年に1、2回。 しかも"地球の歩き方”に頼りっぱなしなのだがら、情けない。 そんな"地球の歩き方"`によると、モンサンミッシェルから、南へ数時間車で行ったところに、ロワール渓谷と呼ばれるワインの産地があるという。 そして、そんな"地球の歩き方"によると、そのロワール渓谷には古城が点在し、なんと古城に宿泊もできるという。 古城というと、なんとも言えぬロマンを抱くのは、ドラクエ世代の性か、あるいは未だ200年ちょいの歴史しかないアメリカという古城の存在しない国に住んでいる故なのか。 中世ヨーロッパの古城に囲まれながら、フランスワインをたらふく飲めるのならば、アル中中年としては、行くしかないじゃないの。 今回の宿は、この城よ! ドラクエIIIかよっ! (これも"地球の歩き方”に載ってた....) 時差ぼけで早く目覚めたら、城内にあるぶどう畑を歩く。 誰もいない静けさの贅沢さよ。 はやく、大きくな~れ。 あんたきっと美味しいいい男(ワイン)に育つわね。 宿となったマルセイの城から30分弱のところにある、これまた城のワイナリー。 城内でワインテイスティングだよ!ほろ酔いでドラクエ気分。 一方こちらは6世代続いている家族経営のほのぼのしたワイナリー。 うみゃいワインが10ユーロ以下という庶民にもうれしい値段設定。 古い洞窟内に作られたワイナリーも。 流暢な英語を話すハンサムな好青年にサーブしてもらったわ。 ロワール渓谷は、ワインだけではなく、由緒ある城があちこちにあり、渓谷の主要なエリア全体がユネスコの世界遺産に認定されているという。 ワインテイスティングでほろ酔いになったら、 TBS「世界遺産」のテーマ曲 (Sony提供

ベルサイユのばらを求めて (2)

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================================ これまでのお話 ベルサイユのばらを求めて (1) - 旅立ち ================================ 「死ぬまでに一度は訪れたい場所って、どこ?」 オカマ仲間と飲んでいると、時々そんな話題になる。 「アイスランドの温泉で、裸のオトコ達に囲まれながら、オーロラ見たいわねぇ」 「あたしは、ドイツのロマンチック街道で、ドイツ製"ソーセージ"、むさぼり食いたいわよ」 などと(下品な)夢を見るオカマもいれば、 「四国で八十八箇所巡礼、してみたいわ」 と真面目に答えるオカマもいる。 自分といえば、数年前までは即座に、 「エジプトのピラミッド!」 と答えていたのだが、それも 去年の正月についに叶えられ 、最近では両手で足りる程度の"死ぬまでに訪れたい場所”リストとなっていた。 ---------------------------- 時差ぼけも抜けないまま早朝のパリを出発し、車はフランスの北西に向かって走っている。 その目的地は、長年自分の"死ぬまでに訪れたい場所”の一つであった、「モンサンミッシェル」である。 画像は拝借しました。 以前は、「天空の城ラピュタのモデルとなったって言われてる島なんだっけ?」くらいのイメージしかなかったモンサンミッシェルなのだが、行くと決めてから調べてみると、 大天使ミカエルのお告げで作られた礼拝堂はカトリックの巡礼地となり、百年戦争期には要塞としての役目を果たし、今ではユネスコの世界遺産にも登録されている (C)ウィキペディア という何だかすごい場所だと知ることとなったのである。 車は途中、ジャンヌダルクの最期の地として知られる古都ルーアンを経由しつつ、パリから合計4時間程高速道路走ると、ついにそのモンサンミッシェルが見えてきた! しかし・・・・、 あいにくの・・・、 雨・・・。 自分の(勝手な)予定では、上の画像のような夕焼けの空に美しく輝く島が見えてくるはずだったはずなのだがね。 それでも、遠くにその島が見えてくると、いい歳して逸る心で写真撮りまくりの中年観光ばばあ丸出しのあたしよ。 すごいぞ! 

ベルサイユのばらを求めて (1)

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アメリカ大陸を超えてフランスへ向かうエールフランスの機内で、ipadに仕込んでおいた地球の歩き方を開き、今回の旅程のおさらいをしている。 まずパリで数日過ごして、時差に身体を慣れさせたあと、 パリを離れて、長年行ってみたいと思っていたモンサンミッシェルを訪れて、 ワインで有名だという中西部のロワール地方で古城に囲まれながらワインをたらふく飲み、 港町が並ぶ北部のノルマンディ地方で海を眺めながら魚介を食い、 またパリに戻ってくる、というのが大まかな流れだ。 -------------------------------------- そんな旅の予定に心を躍らせながら、 「今回は、"パリの街に住むスマートでおされな男"を目指してして行くわ!」 と、機内で空想に耽っていた自分であったのだが、 シャルルドゴール空港に降り立った途端に、蒸し暑いフランスの夏の気候の洗礼を受け、パリ市内につく頃には、汗だくのむさくるしい中年男になり果てていた。 「こ、こんなんじゃ、せっかくのフランスで、おされな男も気取れないし、オスカル様を見つけることもできないじゃないの!(なんのこっちゃ)」 気を取り直して、宿でシャワーを浴び、お気に入りのピンクのボタンダウンシャツとショートパンツに着替えて、素足にローファーを履いたならば、気持ちはもう、"パリのマレー地区に住む、さわやかな青年”である( 脳内イメージはこれな )。 そんな気分で、宿を飛び出して外を歩けば、そこは20年前と変わらず歴史ある美しい街が広がっている。 数ブロック歩き、エッフェル塔が遠くに見えてくると、年甲斐もなく気持ちが浮き立ってきたわ! 「初日だし、ちょっとくらいはしゃいだっていいわよね?」 と携帯のカメラを取り出し、エッフェル塔の写真をとったり、塔を背景に自撮りをしたりしていたら、突然空の雲行きが怪しくなってきた。 「え、夏のパリって毎日晴れなんじゃないの!?」 と思ったのもつかの間、突然どしゃぶりの雨と雷が。 「え!? ちょっと、もうやだ~~~~!!!!!」 急いで雨宿りのできる場所を探して、近所のカフェに駆け込んだが、既にお気に入りのシャツも、石田純一ぶってた素足のローファーもびしょ濡れである。 とりあえず雨が止