中間選挙

長いことこの国に非米国人として住んでいると、仕事でのネットワーキングや友達のハウスパーティ等の場で、

「何年アメリカに住んでいるの」

と度々聞かれるシーンに出くわすものである。

自分は運よく、学生ビザから就労ビザに移行して、今の会社のスポンサーでグリーンカードを取得することができ、十数年この国に住んでいる。

しかし、例えどれだけ長くこの国に住み、グリーンカードを取得して、どんな仕事をしていようがいまいが、この国に住む権利を得たとしても、取得しえない権利がある。

それが「投票権」なのである。

"トランプ大統領の誕生”から2年が経ち、つい先日その中間結果を知るすべともいえる「中間選挙」が行われた。

グリーンカードを持ちながらも市民権をもたない自分は、投票権はないのだが、一方で2年前の大統領選に投票できずに地団駄を踏んだまわりの日本人の知り合いの中には、今回こそはとアメリカ市民権を取得して、今回の投票に臨んだ人々がいる。

いつもの同業者仲間のM子ちゃんも、そのうちの一人だ。

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「うちでワインでも飲みながら、中間投票の結果をみんなで観ようよ!」

と、いつもの飲み友達のアメリカ人ゲイのE子の提案で、皆でテレビを囲んで中間投票の結果を見守っていた。

我らが民主党が優勢と言われていた下院も、一時は共和党が大多数を占め、冷や汗をかいたが、はやり西側の開票が進むにつれて民主党が盛り返し、結果、下院は民主の勝利となった。

それにしても、なんともわかりやすい程にこの国は政治的に二分されているんかしらん。

中部は共和党の赤に染まり、カリフォルニアや、ニューヨークといった海岸沿い都市部は民主党の青である。

日本ほどの低投票率ではないものの、アメリカでも若者の投票放棄が問題になっていて、投票日前には、著名人たちが、VOTE!!とインスタグラムやフェイスブックで訴えてったわ。

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さて、当日の上院下院の投票以外に注目されるのが、州・市のプロポジションである。

- マリファナ事業者に追加的に税を課す
- 湾岸のエリアに地震・津波に対する補強工事に予算を追加する
- ホテル税収入を芸術振興に使う

といったレベルの法案に、投票権を持つ一人一人がそのメリット・デメリットを考えて、投票するのも、アメリカらしい。

中には、「食用卵を産むにわとりに自由に歩き回れるほどの十分なスペースをあたえる」なんてカリフォルニアらしい法案もあって、これにも過半数以上が賛成に投票してたわよ!

自分も次期選挙に向けて、アメリカ市民権取得すべきかしら・・・















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