ベルサイユのばらを求めて (6)

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これまでのお話

ベルサイユのばらを求めて (1) - 旅立ち

ベルサイユのばらを求めて (2) - モンサンミッシェル

ベルサイユのばらを求めて (3) - ロワール渓谷

ベルサイユのばらを求めて (4) - ノルマンディ海岸

ベルサイユのばらを求めて (5) - Gay Games in Paris


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「それで、ベルサイユはどうだったのよ」

「結局ベルサイユ行かなかったの。 パリから電車ですぐだからいつでも行けるわとか余裕ぶっこいてたら、行きそびれたわ!」

「なによ、オスカルにもアンドレにも会えなかったってわけね」

パリにもオスカルやアンドレのような美しい人はいっぱいいたけどね(ぐふふ)」

というわけで、タイトルに「ベルサイユのばらを求めて」と豪語していたのにも関わらず、結局今回はベルサイユ宮殿には訪れることはなかったのだった。

ベルサイユは次のフランス旅行までとっときましょ、ってことで。

それにしても、20年ぶりの夏のフランスは、20年前の夏と変わらず、やはり美しいところであった。

旅行から帰ってきたら、早々更新しようと思っていた旅行記も、仕事が忙しいのを言い訳に、後回しにしていたら、もう11月になっている。

携帯に収められた写真たちを眺めながら、遠く霞む夏の思い出を懐かしんでいる。

オンフルールにある作曲家エリックサティの家には、白いヤマハのピアノが


アンボワースでは、ダヴィンチの家を訪れ
アンボワース城の彼のお墓にも立ち寄った


印象派画家モネの庭園は花々が美しかった!
その後パリのオランジュリー美術館で彼の「睡蓮」の連作も鑑賞


フランス最終日は、部屋からエッフェル塔が目の前に見えるホテルで、旅程を振り返る
田舎者根性丸出しのオカマです


今回の旅の最後の晩餐は、会社の上司が野菜が美味しいとおすすめのこの店
アルページュ Arpege Restaurant だ

ネットフリックスの「Chef's Table」も観て予習してきたのだが。
ここは本当にうまかった!!
ホテルの部屋に戻ると、夜のエッフェル塔に心躍る中年よ。


夜中の1時5分がエッフェル塔の消灯時間のようだ
最後のシャンパンフラッシュで20年ぶりのフランスの旅は幕を閉じたのでした。

こうやって写真を見返しても、「パリに住むおされ男」ぶって優雅にフランスの日々を過ごすのとは程遠く、結局、携帯のカメラ片手に田舎から出てきた観光客であり続けた自分だったのだった。

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昔から、一つの旅が終わると、楽しかった旅の日々の喪失感と、現実世界へ戻らなくてはいけないという恐怖で、どうしようもなく暗い気分になる自分である。

そんなサザエさん症候群のような暗い顔をしていた自分に、去年エジプトを一緒に旅した仲間の一人から連絡が入った。

「年末年始のご予定は!?」

「特に今のところなにも決めてないわ」

「また4人でどっかいっちゃう!?」

そう、旅ロスを和らげる一番の方法は、次の旅を計画することなのだ。

「行っちゃおか!!!」

というわけで、年末年始はオカマ仲間4人で、またはるか遠い大陸を目指すことになったのである。





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