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緑の日々

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四季がないと言われるこの街でも、3月に入ると通勤時のコートはいらなくなるし、道のあちこちで花が咲き始める。 そんな春はじめの週末。天気もよさそうだし、仕事もここのところ落ち着いてるし、ちょっくら久々にピクニックでも行ってこようかね、ということで、家から歩いて20分程のところにある緑の多い公園に行ってきた。 途中にあるスーパーマーケットで、チーズとバゲット、炭酸水、ついでにスパークリングワインも買いこんで、今日は朝から飲んじゃうよ! いつも昼過ぎには日光浴をする裸の男たちで一杯になるこの公園。今日も天気がいいから朝から人が集まっている。丘の上にあるから、街も見渡せるし、マッチョなかわい子ちゃんたちも見られるし、色んな意味で眺めのよいお気に入りの公園。 アメリカに来たばかりの頃、東京にいたころからの友達で、先にここに留学できていたその彼に「辛いときはここで、街眺めて元気だすんだよ!」と連れてこられたのが、この公園との初めての出会いだった。彼はその後東京へ帰っていったけど。 それから十数年、何度この公園にやって涙流してきたんだろ…。でも、ここで大きい空の下で、緑に囲まれて、遠くの街や色んな人を眺めてると、自分の小さな悩みもどうでもよく思える気がしてくるんだよね。 カップにいれた安いワイン片手に、携帯から流れる小田和正聴きながら、朝から酔っ払って感傷的になる乙女な自分な~のよ。 Mission Dolores Park ミッション ドロレス パーク 19th & Dolores St., San Francisco, CA 94114

はじめに。

このブログは、アメリカの港の見える街に住む、30歳後半、独身、ゲイ、家なし、洗濯機なし、電子レンジなしの愛と勇気の物語である。 ============ 東京での仕事を逃げ出すように辞めて渡米して、まだ間もない頃。 「この歳で学生してていいの?」「このままやりたい事も、仕事も見つからなかったらどうしよう?」などと、世間の目を気にしつつ、サンフランシスコの街で学生をしながら、漠然とした将来への不安に駆られていた頃。 街角のカフェでオカマ友達とビール片手に無駄話をしていたら、見知らぬアジア人の青年にふと声をかけられた。 「日本人の方ですか? え、僕も東京の同じ大学に留学してたんですよ! 今は台湾に戻りましたけどね。あ、今は旅行でアメリカ来てます!ここに住んでるんですか? 学生ですか?働いてるの?」 上手な日本語で、質問攻めにあう自分。よくしゃべる男だな、とは思ったけれど、悪い人でもなさそうだし、話をしていたら突然、 「先輩! 僕、手相が見れるんですよ! 先輩の手、見せて下さい!」 と自分の手を半ば強引に引っ張る彼。 そして一言、 「先輩、15年後に亡くなります!」 ...って、ちょっと!!! 会って間もない見知らぬ台湾人の青年に、死期宣告を受ける自分って、なんなの。しかも、15年後ってちょうど40歳・・・。 まわりにいたオカマ友達は「お前はただじゃ死なない!」って爆笑してたけど(ちなみにそのうちの一人は、彼に100まで生きるって宣告されてた・・・)。 ============ それから十数年が経ち、気がつけばその「死期宣告」の40歳まで、え、あと3年くらい?! というわけで、その昔、自分が若かった頃にもやってた、個人の日記みたいなもの、あちこち身体にガタがきたり、未だに小さなことで色々悩んだりしてるけど、健康優良40男子に向けて、またはじめてみようじゃないのよ!ということで、 霧の港の見える街から、愛と勇気とロマンの日々(嘘ばっか)をお送り致します。