2017年9月11日

どうしてもっと自分に素直に生きれないの そんな思い問いかけながら

先月、シャスタ山に行ってきた。

これまた今年40になったアメリカ人の友達の旦那が、皆でシャスタの湖で宿泊できるボートでも借りて、彼女の40歳を祝おう!と企画したのである。

シャスタ山は、サンフランシスコから北に向かって4~5時間車で行ったところにある、自然に囲まれた静かな場所だ。

ミネラルウォーターの「クリスタルガイザー」の産地でもあり、大昔に自分が初めて訪れた時には、「こ、これ! 空気や水が美味しいっていうのは、こういうことなのね!!」と驚いたくらいだ(大げさ)。



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真夏の日差しの中、ボートの上に寝そべり、レッドウッドの香りのする空気を吸い込む。

周りを見渡すと、目に入ってくるものは空と山々と湖と、それから時折遠くの木々の間から顔を見せる鹿たちだけだ。

同じくこの友人の誕生日を祝おうと、この舟に乗り込んだ若者達は、水上スキーやボディボードにも飽きて退屈な様子で、遠くで大音量で音楽をかけたり酒を飲んでふざけ合ったりと、所在無くしている。

自分が最後に来たのが10年以上前の20代の頃で、その時は自分もそういったアクティビティが主となる滞在だったが、今はこうやって寝そべって美味しい空気を吸いながら、ぼんやりと過ごすのが一番だわよ(ばばあ)。



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シャスタ山をネットで調べてみると、どうやら"パワースポット"としても有名な場所らしく、地底都市が眠っているだとか、UFOがよく見られるだとかいったぶっ飛んだ説もあるらしい。

「UFOが見られるなら、見てみたいもんだわ! 地球のオトコにも飽きたところだし! (C)ピンクレディ」

などと、よくオカマ仲間とは下らないことを言いあっているが、今まで何度か訪れたシャスタで、地底都市の入り口にも、UFOにも遭遇したことはない。

ただ、ここが"パワースポット"だからなのかは分からぬが、この美しい空気と水に囲まれて過ごしていると、何となく心も身体も元気になっていくのは分かる。

「人生に疲れた時や、迷った時は、シャスタに行くのがいいらしいよ!」

と、以前K枝が言っていたが、あながち嘘では無さそうだ。

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沢山の蚊たちに悩まされながらも、満天の星空の下で友達の40歳のお祝いをし、翌日は、もう一晩湖で過ごすという彼女達と別れ、サンフランシスコに戻る前に、小さな温泉に立ち寄った。

個室の古びたバスタブに、硫黄の匂いのするとろっとした熱い源泉を注ぎ、水で温度を調節してからゆっくり浸かると、強い日差しで疲れた身体(老体...)が癒されていく。

その後はサウナに入ったり、屋外にある小川の冷たい水に入ったりして、静かな自然の中でゆっくり過ごした訳。

「シャスタはね、山の神様に呼ばれた時にしか来ることができないのよ!」

と、これまたK枝が言っていたが、また心身が疲れた時に呼ばれたら、ゆっくり訪れに来たい場所である。



温泉の帰りにバーニーフォールという滝に立ち寄った。
マイナスイオン!
他にも映画「スタンド・バイ・ミー」に出てきた線路を歩いたりと、
色々なハイキングコースがあるシャスタ山だす。







2017年8月23日

深夜特急

この夏は、仕事の一プロジェクトが数ヶ月遅れたこともあって、休暇という休暇を取れずに終わろうとしている。

「趣味は旅行です!」とか胸を張って言っている割りに、結局大した旅行もできていない自分。

せいぜい、会社への行き帰りに、もう何度も繰り返し読んだ沢木耕太郎氏の「深夜特急」を久しぶりに読み返し、世界旅行を夢見ているくらいだ。

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クライアント先からの会社へ戻る帰り道、助手席に座りながら、車を運転する大ボスの話を聞いていた。

40代半ばの彼女は台湾出身で、当時は男社会の業界で、若くして会社代表のひとりとなったやり手である。

「30代の頃は『30代のうちにやりたいことリスト』っていうのがあったんだけどね。結局仕事やら何やらが忙しくて全然達成できなかったら、そのリストをそのまま『40代のうちにやりたいことリスト』に繰り上げちゃったわ!」

と笑って言う。

オーストラリアのグレートバリアリーフでダイビングをするのが、目下の目標という彼女は、毎日夜中まで働いているというのに、疲れを感じさせない。

さて自分の『30代にやりたいことリスト』は何だったっけ?と振り返って見ると、結局その殆どを達成できずにいることに気づく。

- 古代ギリシャの遺跡を巡り、サントリーニ島の海辺で過ごす (乙女!)

- ショパンの「革命」を最後まで弾けるようになる ( 小泉今日子の"少女に何が起こったか"よ!)

- スカイダイビングで空から地上へ飛び降りる (いい男のインストラクターのお兄さんと!)

- 松田聖子と中森明菜のディナーショーに行く (今年の年末も明菜のディナーショーあるらしい。行きたい!)

- 死ぬまで一緒に居れるような人と結婚 (わー!?)

などなど・・・。

彼女の言うとおり、30代にできなかったことは、そのまま『40代のうちにやりたいことリスト』に繰り上げてしまおう。

40代を過ごして、「やりたいこと」や「できること」が変わったならば、リストを更新すればいいのだ。

そう思ったら、40代も50代も何だか楽しみになってきたわ。

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10代、20代はじめの、学生の頃に読んだ沢木耕太郎氏の「深夜特急」は、若くして世界中を旅する沢木青年の行く先々の経験を、自分で経験するかのように読んでいた。

今、40歳を目前にして改めて読んでいると、沢木青年の行く先々の経験よりも、沢木青年が旅先で感じたことや、"人生とは"と悩み考えていくことに、より興味を持って読んでいる自分に気づく。

10年後にまた読み返したら、また違った視点が見えてくるのかしらね。






2017年8月1日

Gattaca (ガタカ)

以前から「遺伝子検査」に興味を持っていた。

カリフォルニアにある「23andMe」という会社が、10年くらい前から遺伝子分析のサービスを行っていて、先に受けた友人らがその結果をフェイスブック等に載せていてたのを、よく見ていたのだ。

「もうすぐ40だし、自分の祖先や健康を知るのも大事よねぇ」

と、最近なにかにつけて、"もうすぐ大台だから"というのを理由にしている自分だが、今回もそんな勢いで、申し込んでみた。

オンラインで申し込んでから数日で、検査キットが送られてきて、自分の唾を小さな筒に入れて返送すると、数週間後に分析結果がネット上で見られるという仕組みだ。

この小さな筒に唾をためるという作業が簡単なようで難しい!

噂の遺伝子テスト申し込んでみたわ!と友達に言うと、

「あんたは日本人だけじゃなくて、タイ人とかベトナム人の血が入ってるんじゃない?」

とか

「顔濃いから、中東系が混ざってても驚かねえわ」

などと答えが返ってきた。

確かに父が奄美出身で、夏には暑苦しくて嫌がられる感じの濃い顔で、平井堅氏や中孝介君にも勝手に親近感を覚えていた自分である。

実際、以前何度かタイへ旅行をした際は現地の人にタイ人に間違えられてタイ語で話しかけられることもしょっちゅうだったし、この1月にエジプトに行ったときは現地の中東系の人々にやたらもてたのだった。

"もし、自分の祖先が東南アジアの島国や中東の血なんぞと繋がってたら、ロマンだわん・・・?"

などと夢見て結果を待つこと1ヶ月。

仕事帰りにメールをチェックしていると、分析が終わったことを知らせるメールが届いていた。

急いで分析レポートにアクセスしてみるとー


東南アジアも中東も0%じゃんよ・・・!

日本大陸の歴史を考えても、東アジアの韓国や中国が入っているのは想定内で、先に遺伝子検査を受けていたM男や他の日本人友達と結果に殆ど大差がなかった。

南アジアのインドがほんのちょこっと入っているのが、他の日本人の友人達と違う程度か。

「でもさ、こうやって結果みると、自分はなに人だから違うとか、どうでもいい話だよね」

とM男が言う。

確かに自分の友人の中に、"あたしは日本人だから"と、それを誇りにするあまりか、他のアジアの国の人と間違えられたことに過剰に反応して怒ったり、他のアジアの国の人と優劣をつけたがる輩がいる。

自分が日本に住んでいた若かった頃は、「今年の夏はアジアの国旅行したいわ!」とか「やだ~このアジア雑貨かわいい~」と、何も考えずに発言していたが、そこでいう"アジア"には日本を含んでおらず、日本がアジアのひとつの国に過ぎないという意識が全くなかったのだ。

40年近く生きてきて、仕事でも私生活でも色々な国の人と会い、改めて日本独自の文化のよさを知る一方で、日本もアジアの一国でありその他の国々の人々となんら変わりないのだと知ることができた。

って、まさかこんな遺伝子検査で、そんなことをふとまた再認識できたわけなのよね。

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さて、この遺伝子検査は、祖先のルーツの検査だけでなく、健康と遺伝子疾患に関する分析もついてくる(こっちのほうがメインなのかもしれぬが)。

昔から家族そろってものや名前を忘れやすく、お互い「ボケ!」などと冗談で呼び合いながらも本気で心配していたくらいなのだが、「アルツハイマー」や「パーキンソン」の項目は異常なし、その他の遺伝子変異体も見つからず、とりあえず安心した次第だ。

もちろん遺伝子分析で問題がみつからなかったから、病気にならないというわけではないのだけどね。

その他にも、
- 甘いものが好きかしょっぱいものが好きか 
- アルコールを摂ったら顔が赤くなるかならないか
- 寝相の良し悪し
- 乳製品に耐久があるか
- 薄毛・ハゲになる可能性 (!)

などの興味深いものから、

- スポーツ選手の多くがもつ特別な遺伝子をもっているか (もちろん無し!)
- あごが割れている確率 (知るか!)
- アスパラガスを食べた後に尿が臭いと感じる確率 (どうでもいい!)

などの、本当にどうでもよいものまで。

色々と楽しめる遺伝子テストだったのだ。

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ちょうど20年前に封切した、イーサンホーク主演の「Gattaca (ガタカ)」という映画があった。

受精後の遺伝子を検査し、子供が生まれてくる前に病気になる確率や、知能・運動能力を計り、遺伝子の中から生まれてくることを選ばれた「適正者」が多く存在する近未来に、そうでない「不適正者」の男を描いた、美しく切ないサイエンスフィクションだ。

今でも自分の一番好きな映画の一つである。

映画の舞台となる宇宙局「ガタカ」の建物内部は、
サンフランシスコの北にあるマリン群の市役所で撮影されたらしいです。
(設計はフランク・ロイド・ライト!)

それにしても、

イーサンホークもジュードロウもいい男・・・。












2017年7月28日

大空で抱きしめて

LAに住むA子から、仕事中にニュースが転送されて来た。

なにかしらん、と仕事がひと段落した頃に読んでみると・・・

思わず、「うそでしょ!?」と声に出してしまい、周りの若手スタッフから変な目で見られた自分である。

"こりゃ、みんなの意見を聞かなきゃだわ!?" と即座に他のオカマ仲間にこのニュース記事を転送すると、もうみんな大騒ぎ。

その記事というのが、これだ。


ただのきれいなカラダのいいオトコ、という話ではなく、

この彼、50歳だっていうじゃないの!!!



記事を読んでいくと、シンガポールに住むカメラマンと書いてある。

「ねぇ、ほんとに50歳なの?」
「ずるい! 顔にしわもたるみもないし、髪も黒々ふさふさだし!」
「こんなカラダになりたい! 今日はジム行ってくる」
「彼、絶対ゲイよ! 彼みたいな年上のオトコが欲しいっ!」

と、もうみんな仕事そっちのけでLINEメッセージが矢継ぎ早に飛び交っている。

「んで、どうやったら、こんな50歳になれるの?」

と皆の共通の謎を解明すべくネット記事をたどっていくと、

"ストレスのない生活を送ること”

と彼のアドバイスらしき記事に辿り着いた・・・。

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20代、30代前半は、仕事の日々のストレスにやられて、胃痛と背痛に悩まされていた自分。

毎週末、日曜が終わりに近づく頃には憂鬱になり、食欲も無くなる程だった。

だが、30代半ばに入ってからは、そのストレスを日々どうやって自分でコントロールして解消するか、ということを考えるようになってきている。

朝出勤前にへたっぴピアノを弾いて気持ちを落ち着かせたり、

通勤中も仕事に関係のない好きな本を読んで過ごしたり、

平日半ばには仕事帰りに楽しみになるような予定を入れたり(なかなか時間ないけど)、

シャワーを浴びながらストレスになる仕事や人間関係のストレスなところを思い返してシミュレーションしたり、

寝る前にエッセンシャルオイルの香りに癒されたり、

週末には仕事を一切忘れてメールをチェックしないで、外に出て大空の下、太陽の光を浴びるように心がけたり。

あるいは、ストレスの元となる仕事で断れるものは断ったり、ストレスと感じる人間関係から、距離を置いたり。

この年になると、仕事も人間関係もストレスをゼロにするのは難しいと、経験で分かっている。

だから、ストレスが大きくなりすぎる前に、自分でそれをコントロールして小さくしていく方法を日々模索しているのである。

とはいえ、

「ねぇ、あんたいつも仕事中に『あー!もうストレス!!!』とかいって、ポテトチップスとかドリトスとか、社内の自動販売機で買って食ってるるわよねえ?」

と、同僚女子に指摘され、

"こんなんじゃ、シンガポールの彼みたいなきれいなカラダの50歳になるの、絶対無理じゃんよ!"

と早くも匙を投げた自分である・・・。















2017年7月26日

フレンチランドリー (2)

フレンチランドリーに行ったことのある友人達の話を思い出していた。

「思いきりお腹空かせて行ったのに、コースが多すぎてデザートまで胃が持たなかった」

「隣のテーブルの向かいに座る派手な女性がどこかで見たことあるとおもったら、レディガガだった」

「予約のキャンセル待ちをいれたが、どうせダメだろうとナパのワイナリーで飲んだくれてたら、突然3時間後の予約が取れたと連絡が入り、ドレスコードのジャケットを持ち合わせてなくて、ナパのダウンタウンで急いで新調してから行った」

などなど・・・。

庶民のオカマには想像のつかない世界だわ。

さて、仕事そっちのけで、何とか自分の誕生日に予約はできないものかと、予約方法を探していたのだが、どうやら奇数月の1日の朝10時に、2ヵ月後から3ヵ月後までの予約をレストランのホームページで受け付ける、というシステムがあるらしい。

つまり9月分と10月分の予約は7月1日が決戦日だ。

他にもネット上には、"レストランの近所にあるというホテルに泊まれば、そこのコンシェルジュが予約を取ってくれる"だとか、"1週間前から毎日レストランに電話して直前のキャンセルで出来た空きを狙う"だとか、色々な予約取得策が書かれていたのだが、

どうやら、自分でレストランのウェブサイトでとるというのが一番確実なようだ。

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7月1日。決戦の土曜日。

午前5時30分ー

早々目が覚めた(ジジイか)。

「まぁ、予約が取れなかったら取れなかったで、ご縁が無かったってことよね」と自分に言い聞かせながらも、

「でも、朝の10時とか言いながら、フライングでほんとはすでに予約はじまってんじゃないのぉ?」と、早朝からベッドの中でレストランのウェブサイトをチェックしては再読み込みを繰り返したりとジタバタする。

午前7時ー

アメリカ人のN君には、

「もしかしたら東海岸時間の10時かもしれないから、7時には一度チェックしたほうがいいんじゃない?」

と言われ、7時きっかりにも予約ページにアクセスしたが、まだ予約は開始しておらずジタバタする。

午前8時ー

こんなことで、せっかくの天気の良い週末の朝を過ごすのはもったいないわ!と、ジムで軽く筋トレをしに行くも、なんとなく落ち着かずジタバタする。

(周りのオトコ達にも、今ばかりは目がいかないわよね。)

午前9時50分ー

携帯にレストランの予約の日時の設定画面を表示させ、10時直前に再読み込みをする準備をする。

なんだか緊張してきたわよ。

午前9時58分!ー

N君から突然テキストメッセージがはいる。

「ちょ、ちょっとあと2分で決戦タイムなのに、なんなのよっっ!」

とメッセージを急いで確認すると、

「誕生日に予約取れたよ~!」

と一言。

「え!? って、まだ10時前じゃないのよっ???」

「ってか、それ、ジャパニーズランドリーとかチャイニーズランドリーの間違いじゃないの???」

どうやら、レストラン側のフライングがあって、N君が無事に10時前に予約をしてくれたのだった。

朝っぱらから、とんでもない、大騒ぎだわ。

というわけで、今年の誕生日は、ヘソクリはたいて「フレンチランドリー」行ってくるだよ!

(誕生日なんてどうでもいい、とか言ってたあたいは、ほんと一体どこいったんだ!?)





続く! (3ヵ月後!)