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12月, 2022の投稿を表示しています

希望のうた

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今年の年末は、どこへ行く予定もないし、静かに過ごせるかね、と思っていた。 しかし、仕事納め後も、仕事でオフィスに行ったり、後回しにしていた衣類の断捨離やら大掃除やらをしたりで、結局慌ただしく過ごすこととなった。 そして、気がつけばもう大晦日。 今日は、やっと一息ついて静かに過ごせそうである。(といいつつ、朝一番で同業女子のM子と一緒に日系スーパーのニジヤに正月の買い出しに行ってきたのですがね…) 朝から雨のサンフランシスコで、うちも外もなんだか薄暗いが、気分だけでも明るくしましょうかねと、もうクリスマスも過ぎたというのに、クリスマスツリーの明かりをつけている。 そんな中、日本の家族や友人からは、LINEで紅白歌合戦の実況中継(結局、明菜は出なかったのね…)の後、新年の挨拶が届き始めた。 2022年は、相変わらず仕事はストレスでしかないものの、休みをもらって夏にはヨーロッパも行けたし、先月には4年弱ぶりに日本に行って家族にも長年の友人達にも会えたし(日本旅行については次の機会にまたこのブログで…)、こうやって振り返ってみると、今年はなかなか良い1年だったなぁ、と改めてありがたく思う。 一方で、日本での滞在中には、人間ドックも受けて色々と診断され(これについても、次の機会に(汗)…)、健康であることがいかに大事かを改めて感じている。 40も半ばとなると、サンフランシスコの同年代の友人とも、日本で会った友人達とも、健康話があれば、病気自慢もあったりする。 「うちらも、どんだけババアになったのよね」 と、健康話ばかりしていると、そんな台詞が聞こえてくるが、健康じゃなきゃ、行きたいところにも行けないし、会いたい人にも会えないし、食べたいものも食べられなくなるしね、ということで毎回話が収まるのである。 ということで、これを読んで下さっている方も、家族も友人も、そして自分自身も、2023年も健康第一で良い1年になりますように! 大晦日の昼飯は、年越し蕎麦とニジヤで買ってきた海老かき揚げ。 今回の日本滞在時に直島で購入した直島の塩でかき揚げを食すとうまし。 なんでも美味しいと食べれることの幸せよ。

夏は遠く霞むけど - ニューヨーク弾丸旅行

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気がつけば、12月。 気がつけば、今年もあと2日で終わり。 歳を取れば取るほど、時が経つのが早くなる、とは言ったもので、それを毎年痛感している。 今年は、ポッドキャストにはまってしまい、ブログ更新が疎かになってしまいました…。 夏のイタリア旅行記も中途半端なまま放置されていたので、今日大掃除の後、急いで終わらせたわよね。 この秋は、3年半ぶりに日本へ帰って、良い旅となったので、それについてはまた改めて来年早々に書くことにしつつ・・・。 そして、今年の8月には、ニューヨークにも1人で弾丸旅行をしてきたので、これについては、年が明ける前に(ぎりぎり!)ここに備忘録も兼ねて加えておこうかと思った訳である。 さて、レッドアイでサンフランシスコからニューヨークへ飛び、2泊3日の強行スケジュールに臨んだのは、久石譲さんがスタジオジブリの音楽をテーマにしたコンサートを開くと聞いたからである。 久石譲と言えば、自分が幼かった頃に妹と一緒に、母に連れられて映画館で横浜の映画館で「天空の城ラピュタ」を観たのがきっかけで、それ以来、ジブリ映画はもちろん、大林宣彦監督や北野武監督や映画音楽を担当された久石氏の音楽にのめりこんだのだった。 自分がピアノに興味を持ったのも、久石譲の音楽の影響だと思うわ! ということで、 久石譲さんももうお年ですし(失礼)、 自分も年だし、 これまた、いつ久石譲さんが指揮をする久石譲さんの音楽を生で聴くことができるチャンスがあるのかと思ったら、思わずコンサートのチケット、ぽっちっと購入して行ってきたわよ。 ニューヨークに来るとワクワクするわな。 いつかニューヨークに住んでみたい、と思いつつ。 ニューヨークへ行きたいか! 自由の女神を見るたびに、 アメリカ横断ウルトラクイズを思い出す昭和の中年のあたし。 突然決めた弾丸旅行だったので、 結局日中は、ニューヨークオフィスで仕事・・・。 今回の宿も会社のNYオフィスから徒歩圏内の、市立図書館の目の前のホテル。 つい昨日のことのように セックスアンドザシティを語りたい中年ゲイの自分としては、 キャリーの家のロケ地を訪れずにはいられません。 (今回は、ウクライナの旗立ってたわ) マンハッタンの紀伊國屋では、 我らが(中年おばさんの友)ジェーンスーさんの本も 絶賛販売中。 マンハッタンには大戸屋もあるのよね。 島ほっけの塩焼

イタリア - ヴェネツィアに生きる、旅の終わりに

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あれは夢か現か。 アマルフィでの4日間はあっという間に過ぎ去ってしまった。 最後の目的地である、ヴェネツィアへ向かうべく、ナポリ駅へ車で向かう予定・・・、 だったのだが、車に荷物を詰め込んで、さて、お世話になったホテルに挨拶しましょうか、という時に、横にいたN君が血相を変えている。 「次は何? また腹痛?」 と問うと、車の鍵を車のトランクに入れたまま鍵を閉めてしまったというではないの! ナポリ駅での電車の出発時間は、2時間後。レンタカーを返すなどの時間も考えると、今すぐにでもアマルフィを出なければならぬ。 もはや呆れて声も出ぬ自分だったが、ホテルの人に事情を話すと、我らの心配顔を他所に陽気に笑い出した。 そして、ホテルの人はイタリア語で車修理の店へ電話をかけてくれ、すぐに駆けつけてくれたその店のおっちゃんは、ささっと工具を使って車の鍵を開けてくれたのだった。 終始、ホテルの人も修理屋のおっちゃんも、ニコニコしていて、そんな彼らを見ていたら、 ”何事も、ケセラセラ。なるようになるの精神で、いつも笑顔で楽しく生きていけたらいいね” などとぼんやり思ったりしたわよ。(ケセラセラは、イタリア語じゃなくて、スペイン語だわな?) さて、ナポリから電車に揺られ、イタリアの美しい田舎の風景を眺めていたら、5時間ほどの電車の旅もあっという間である。 はるばる南イタリアのアマルフィから北イタリアのヴェネツィアへ、わざわざ行かんでも、などと旅行前に友人からは言われたりしたが、今回ヴェネツィアを訪れたいと熱望したのは自分である。 突然のコロナ禍で、自由に旅もできなくなり、会いたい人にも会えなくなり、好きだった店も閉店してしまいと、この3年でそれを痛感したからか、 ”ここに来れるのもこれが最後になるかもしれない” ”この人と会えるのもこれが最後になるかもしれない” といつでも考えるようになった。 (自分ももう若くないので、突然コロナや他の病にやられるかもしれないですしね・・・) というわけで、今までローマやフィレンツェ、ミラノは行ったことがあったが、ヴェネツィアへ行ったことがなかったので、 ”これが、最後になるかも、しれないだろ (c) FFX” と、無理やり今回の旅程にヴェネツィアを組み込んだのである。 そして、そうやって遥々やってきた、水の都ヴェネツィアは旅の終わりに相応しい、素敵な街で

イタリア - 天国を見たアマルフィ海岸

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さて、今回のイタリアの旅で、唯一我が家のN君と、訪れたいと思う場所が一致したのが、アマルフィ海岸である。 だいぶ前に、TBSの「世界遺産」か何かのテレビ番組でその美しい海岸線の映像を見て以来、長い事いつかこの目で見てみたいと思っていたのだが、今回ついにその地を訪れることとなったのである。 洞窟の街マテーラで腹を壊したN君も、翌朝には何事もなかったかのように元気になり(ほっ…)、ホテルで朝食をとったら、アマルフィに向かって出発である。 マテーラの街を出て、車を西へ3時間ほど走らせサレルノの街を越えると、なんとなく空気に潮の香りがしてくる(気のせい)。 日光のいろは坂のような山道を下っていくと、突然目の前に海が開け、右手の崖には水色やピンク色や黄色のパステルカラーの可愛らしい家々が立ち並んでいる。 「きゃ〜! アマルフィだ〜!」 中年のおっさん2人、思わず年甲斐もなく叫んだわよね。 そういえば、その昔、アマルフィを題材にした 織田裕二主演の映画もあったよな・・・ 地図を見てみると、実際にはそこはアマルフィの街ではなかったのだが、アマルフィ海岸であることは間違いないようだ。 その後、間も無くしてアマルフィの街に着いたものの、我々はそこからまた車で20分ほど崖の道を上らねばならない。(なんせ、直前にバタバタと決めた今回の旅行だったものだから、アマルフィの市内の宿はどこも満室だったのよ…。) レモン畑の側を走る、細い曲がりくねった道を上っていくと、ようやく今回のアマルフィ海岸での拠点、ラヴェッロに到着である。 その昔、音楽家ワーグナーが愛したという、小さな街ラヴェッロ。 アマルフィの街へのアクセスはあまりよくないが、 眺めが美しいので、よし、としましょう。 おっさん2人で来るには、この街は、ちょっとロマンチック過ぎる気もするがね。 結婚式によく使われるらしく、あちこちで美しい花嫁姿を見かけたわ。 このテラスからの眺めよ。 N君は、彼が好きな映画「TENET」に出てきた場所ってことで ひとりで大騒ぎ・・・。 昨日、腹壊して寝込んでたのは、どこいったよ。 それほど人も多くない、ラヴェッロの街。 確かに、中年のおっさん2人で来るには、美し過ぎるが、 喧騒を離れて静かに過ごせるのは、中年には丁度良い。 さて、我らのアマルフィでの目的は、とにかく、ぼーっと過ごすことである。 元々