ぼくを葬る

朝、会社のエレベータに飛び乗ると、備え付けられている小さなテレビから、「日本でもネットフリックスがサービス開始」とニュースが流れていた。

元々テレビはあまり観ないほうだけど、ネットフリックスはやっぱり便利。ちょっと何か家でまったり映画やドキュメンタリーの気分のときはいつもお世話になってる。

乙女なゲイ映画のセレクションも豊富で、そんな映画ばっかりピックアップしてるからか、自分のアカウントのスクリーンを開くとその手の映画ばかりが並んでいる。

Time to Leave/Le temps qui reste

この間ネットフリックスで観たのはこのフランス映画。末期の癌を患い残り3ヶ月と告げられたゲイの主人公が、どう過ごして行くかを淡々と描いた作品。恋人とも別れ、子供もいない主人公が一人で死を受け止め、そして静かに一人亡くなっていく最後のシーンは、同じゲイとして色々考えさせられる。




先週は、癌治療を終えて仕事復帰した女優さんの激やせぶりが報道されていたけれど、その女優さんが体調不良で舞台を降板したという。つい昨日は、まだ若いアナウンサーが癌で亡くなったというニュースも流れてた。若い頃、そういった病気が他人事だったけれど、この年になると、そうも言っていられない。この映画の彼や、亡くなったアナウンサーのように、いつ突然自分や自分の家族が患うか、その可能性は年々大きくなっていくわけで。

-------------------------------------

夜仕事で遅くなると、同じく仕事の終りが遅い友達と、たまに帰りがけにバーで酒をひっかけながら、健康談義になる。

「確実に年取ってるんだから、その分より一層健康に注意しなきゃね。」
「お互い、体調悪いと思ったら、早めに病院に行きましょうね。」
「その"時"が来ても後悔しないように、今やりたいことはできるうちにやっておかなきゃだよ。」
「ひゃだ! だったら、あたし今夜はあそこに座ってるあの男に声かけて、お持ち帰るするわ!」

…なんて、冗談はさておき。

------------------------------------

自分の親友は癌を克服して東京で頑張っている。

この女優さんには今はしっかり休んでまた元気な「前世はワイン」の「なお美節」を見せて欲しい。


コメント