人生の扉

早起きをしてジムに行った土曜日の朝は、帰りに近くのカフェでトマトとセロリとオリーブの"サラダ"で朝メシ、ってのがお決まりコースになってる。

って、"サラダ"っていっても、これなんだけど・・・。


ブラッディマリー(ジム行った意味なし!)

これならトマトジュースベースだから健康にもいいし、なんて自分に無理やり言い聞かせながら、ストローですすってると、席の後ろがなんだか騒がしい。

振り返ると、アジア人の派手な格好をした若い男がブロンドの若い男とマッチョの若い男と3人でコーヒー片手にきゃっきゃと喋っている。目を細めて「自分も昔はあんなだったよね・・・」なんて思いながら、彼らの横で朝からひとり酒をひっかけてる中年オヤジ(ババア)の自分。土曜の朝っぱらからなんなの。

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まだ空が明るい夕方5時半。流行りのイタリア料理の店に集まり、昨日40歳を迎えた友達のバースデーディナー。気が置けない独身仲間と4人で窓際のテーブルを囲んで、ロゼのスパークリングと赤のボトルを空けた頃には、誕生日のお祝い会が、いつのまにか人生談義になってた。

「40代になっちゃった!!!」とグラスを傾けて嘆く彼女に対して、「40代になったくらいで、ガタガタいうんじゃないっ! 人生、これから!!」と、数年前に一足先40代に突入した一人が諭す。

確かに10年前は、自分達も朝のカフェで見かけた若者みたいに、きゃっきゃと流行りの服を纏ったり、人気の場所や店を巡ったりして、日々刺激を求めて生きていたけれど。でも、この歳になって、自分が本当に求めているものが、そういうものじゃなかったんだと気付きはじめている。

そして、この歳になると、こうやって流行りの店で食事をしてても、あとで振り返ったときに本当に心に残っているのは、今日「流行りの店で食事をした」ことよりも、「じっくり語れる仲間と(いい年して)笑って泣いて語った時間」ってことなんだと経験で分かっている。(それでも、やっぱりたまには美味いもの求めて店巡りするんだけどね :p)

「40代の目標は?」と誰かが問うと、「20代、30代は色々あったけど、40代は健康が第一! あとは、こうやって何でも話せる人がいること」と答えた彼女。

満開の桜や色づく山の紅葉を
この先いったい何度みることになるだろう

君のデニムの青が褪せてゆくほど
味わい増すように

て、竹内まりやも歌ってたじゃないの~よ!

40代、人生これから。誕生日おめでとう!



Flour + Water
2401 Harrison St, San Francisco, CA 94110
(そら豆の炒めものも、イカ墨・アーティチョークのパスタもうみゃい!)




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