苦い日々の意味も ひたむきならばやさしい昨日になる

ワシントンDCからサンフランシスコへ戻る機内で、窓から雲の下に見える小さな街々を見下ろしながら、耳ではユーミンの「ANNIVERSARY」を聴きながら、昨日の友人の結婚式を思い出している。

日本にいた頃の上司の東京のホテルでの式も、国際結婚した女友達のナパのワイナリーでの式も、ヒゲマッチョの男同士の海の見えるレストランでの式も、妹のかわいらしい手作り横浜での式も、新郎新婦の緊張と幸せが混ざった顔を見ていると、その瞬間にいられることを心から嬉しく思う。新郎新婦やご両親が涙を流してるのを見ると自分も泣けてくる。ってか自分は未だ結婚の予定なしの独身ご祝儀貧乏なんだけど…。

今回の結婚式はDCからタクシーで北に30分ほど行ったメリーランドの森の中にある小さなロッジだった。

新郎側も新婦側も大家族で、親が離婚したり再婚したり連れ子いたりその従兄弟いたりで、参加者の誰が誰だか覚えるのも大変。離婚率の高いと言われるアメリカじゃこれも当たり前のことなのかもしれない。

この年になると、友達関係も仕事も何事も、ずっと変わらず続けていくのは難しいこともある、ということは経験則で分かっている。結婚だって、絶対この人だって決めて結婚して、続けてみたら少しずつ自分も環境も変化して、結果離婚するのはしょうがないことかもしれない。

でもその一方で永く続くものもある。この二人も末長く幸せでいて欲しいと思う。

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カリフォルニア州や他の多くの州で同性同士の結婚が認められるようになって数年。自分の周りでも「同性婚」が多く聞かれて他人事ながら嬉しい限り

友人の中には、ビザの問題でグリーンカード取得をサポートしてくれる雇用先がなかったら日本に帰国しなきゃいけなかったけど、同性婚が認められたおかげで、永く付き合っていたアメリカ人の彼と結婚して、その後もここに残って暮らせている人もいる。逆に認められる前は移民法の関係で離れ離れになったカップルも大勢見てきたから、オカマ友達とは「これも運命なのね〜」なんて複雑な気持ちになってるけど。

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森の中の結婚式は、前日のリハーサルディナー中の突然の大雨も嘘だったみたいに、雲ひとつない青空の中、虫刺されはひどかったけど、歌あり踊りありのリラックスした雰囲気の中行われ、笑顔あふれる素敵な式だった。

明日を信じてる あなたがそばにいる ありふれた朝でも 私には記念日
青春を渡って あなたとここにいる 遠い列車に乗る 今日の日が記念日

改めてユーミンいいなー、って式の間もこの曲が頭の中でループしてた。

っつーか、一体自分にこんな式をあげられる日は来るの? それともいい加減、そろそろ覚悟して諦めるべきなの?!
















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