リラの咲くころバルセロナへ ③

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前回までのおはなし
リラの咲くころバルセロナへ ① - リスボン編

リラの咲くころバルセロナへ ② - リスボン - シントラ編

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砂浜に寝そべりながら、太陽を反射して輝く午後の地中海と、太陽に裸をおしげもなくさらす男達を眺めている。

来週からのバルセロナでの滞在を前に、バルセロナから電車で南へ向かって30分程のところにある、ヨーロッパ中の男達が集まるという(ほんとかいな)、海辺の街シッチェスで週末を静かに過ごしている。

酒を片手に異国の言葉で話す男達の声と波の音を遠くに聞きながら、リスボンからここに来るまでの旅を振り返ってみる。

海!酒!そして男たち! ムフ!

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リスボンからスペイン・マドリッド行きの夜行列車に乗り込んだのは、夜の9時を過ぎた頃。車内はジェームスボンドの映画に出てくるような高級感は一切なし! 

列車に揺られながら食堂車で食事をし、部屋に戻ってシャワーを浴びてベッドに横になる。「寝ている間に、オリエント急行殺人事件とか、寝台特急北斗星殺人事件とか、シベリア超特急(C)水野晴郎大先生 めいた事件でも起こったらどうしましょ」、なんて女優ぶってみたけど、何も起こらなかったわ!

夜が明けて列車の窓から見える空が明るくなってきた頃に、マドリッドに到着。ここからはポルトガル語じゃなくて、スペイン語だ。駅で荷物を預け、そのまま日帰りで古都トレドへ。

イスラム教・ユダヤ教・キリスト教の文化が共存する街トレドを、受験生時代の世界史の記憶を思い出しながら歩くと、気分はミステリーハンター!(またかいな)

太陽の門。


ここは武器と防具の店だ。ドラクエ感 (またかいな)

ソコトレンという列車型のバスに乗って、トレドの町が見渡せる丘の上へ。


マドリッドへ戻って、夕暮れ時の街を散策。欧州五大都市のひとつだけあって、街を往く人の数はものすごかったけれど、街のあちこちで中世ヨーロッパの歴史を感じられる風景がみられるのは、やはりヨーロッパ。

マドリッドでの夜メシはマッシュルーム料理!
マッツコルーム食べるのが通だよね!

街を歩いていると、東京のデパ地下風のマーケットを発見。
酒を片手に中を歩きながら、色々スペイン飯をつまめちゃうから、おもわず欲張って食う自分。ブス。

翌朝、バルセロナ方面行きの新幹線の出発前に、マドリッド王宮をマッハで見学。

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前半戦は、リスボン、シントラ、トレド、マドリッドと、駆け足で周ってきたから、後半戦は、バルセロナを前にこのシッチェスのビーチでゆっくり体力を回復させるのに丁度よい。

朝の静かな浜辺を歩く。鼻歌は聖子。


強い日差しの下、ビーチでの日光浴も1日中はきついので、シッチェスの古い街の細い路地を散歩に出てみた。すれ違う男たちは、みな乙女。"ヨーロッパ中の男達が集まる"というのもあながち嘘じゃなさそう。

そんな中、街角にロクシタンの看板を出している店を発見。ちょうどシャンプーが切れそうで探していたところだった。中に入ると、丸眼鏡をかけた愛想のよさそうなマッチョなおされオヤジの店員さん。話をしてみると、20年前シッチェスに一目ぼれして、遥々ミラノから引っ越してきたのだという。

街も海もきれいで、魚もおいしくて、こんだけいい男がいっぱいいたら、誰だって引っ越してきたくなるわな。


シッチェス最後のディナーは、教会の袂にあるシーフードの店。

帰国したらダイエットだわよ!


バーの集まるエリアで出勤前のお姐さま方 発見。

浜辺に立つ街のシンボルの教会を背にホテルへ戻る。

明日はついにバルセロナだ。

続く!



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