2019年12月14日

木漏れ日がライスシャワーのように (7)

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これまでのお話

木漏れ日がライスシャワーのように (1)

木漏れ日がライスシャワーのように (2) - 家族の心模様 I

木漏れ日がライスシャワーのように (3) - 家族の心模様 II

木漏れ日がライスシャワーのように (4) - 家族の心模様 III

木漏れ日がライスシャワーのように (5) - 場所選びの巻

木漏れ日がライスシャワーのように (6) - 若草の招待状の巻

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自分が東京で大学生をやっていた頃だから、もう20年近く前だろうか。

当時はフェイスブックやインスタグラム、ましてや携帯での出会い系のアプリなどなかったものだから、多くのゲイは、個人でホームページを作り、そこからネット上で出会いを求めたものである。

自分も大学に入り、入学祝いにと親から自分専用のパソコン(Windows 95!)を買ってもらってからは、学業よりも個人ホームページのアップデートに時間を費やしていた。

日々のどうでもよいことを綴った日記や写真、旅行記、小説(!?)など、今思い出したら恥ずかしい黒歴史である。

ただ、そんな黒歴史の中でも、

"やっぱり、あの頃、ホームページやっててよかったわぁ”

と思えるのは、そんな繋がりから出会った友人たちがいることかもしれない。

それから20年たった今でも、自分が日本に帰る度に、新宿二丁目にある居酒屋にあつまり、当時の思い出話やそれぞれの今の人生について語り合える仲間である。

先日、彼らにLINEのグループチャットで、自分の結婚を報告したならば ー当時皆、テレビ東京の”ファッション通信 (C)大内順子"を楽しみに見ていた世代であるからー こんな会話で盛り上がる。

「それで、ウェディングドレスは、どんなオートクチュールのを着るのかしら?」

「やっぱり、氷川きよし様みたいに、派手にやってほしいわよね」

「大映ドラマばりに、堀ちえみと松村雄基の愛憎劇をやってちょうだい。あたしが伊藤かずえやるから。」

と、皆言いたい放題である。

氷川きよしさん、こういうキャラでしたっけ?


大映ドラマで育った世代ですもの。
「ヤヌスの鏡」や「プロゴルファー祈子」も好きよ。

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冗談はさておき、結婚式では何を着ればいいのかしらん、と仕事帰りの電車の中で携帯を取り出し、結婚式の写真を検索してみた。

圧倒的にタキシードが多いが中には普通のスーツの新郎の写真もある。

N君に聞いてみると、

「タキシードをはじめに着て、お色直しでスーツにすればいい?」

とまたも予算を考えぬぶっとんだ発言をするので、

「タキシードなしで、スーツだけ! スーツなら仕事でも着れるでしょ!」

と、半ば強引にスーツにもっていこうとする自分である。

すると、

「えー、それじゃぁ、タキシードなしでいいけど、着物は?」

と、どうやら、N君はどうしてもお色直しがしたいらしい(どんだけ乙女だよ?)。

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ということで、スーツを会社の近くの店で仕立てることになった。

スーツの仕立てなんぞ、生まれて初めてであるから、緊張し恐る恐る店に入ると、"花嫁衣裳は誰が着る"のユリ麻見デザインルームのようなオフィス(なんのこっちゃ)で、美人のお姉さんが迎えてくれた。

「お水か何かお飲み物は? ワイン、カクテル、ビールもあるけど?」

とお姉さんに聞かれ、即座に酒を頼む二人である(アル中)・・・。

酒を飲みながら、生地を選ぶ。

酒を飲みながら、フィッティング。
(日本にいたころは、小さいサイズだったのに、今じゃ、普通に大きいサイズ)

今回仕立てを頼んだこの店であるが、サンフランシスコ市内にある他の数ある仕立て屋と比べて値段が財布に優しい。

店員さんに聞いてみると、ハイテクのロボット技術をつかった中国の工場で生地のカットと縫合を行っているのだという。

さて、どんなスーツが仕上がってくるのかすらん。









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