LOOKING
久々の雨の週末。
サンフランシスコ港から船に乗り、隣町のアラメダに向かった。
K枝がこの日曜日に誕生日を迎えて、アラメダにある幾つかの造酒所を、皆で回りたいと言い出したのだ。
「こんな雨の中、あんたの誕生日じゃなかったら、絶対断ってたわよ!」等と、悪態をつきながらも、船から雨に濡れるサンフランシスコの港や、ベイブリッジを眺めるのも、たまには良いもので。
船を降りて、歩いて5分ほどすると、米国海軍の基地の跡地に着く。この旧基地内に、セント・ジョージやハンガー1など、地元でも人気のウォッカやジンの造酒所があるのだ。
酒好きと言いながら、ウォッカやジンの味の細かい違いなど全く分からない自分だが、遠くに見えるサンフランシスコの町を眺めながら、色々な種類の酒を少しずつ味見するのは楽しい。
K枝も、造酒所のハンサムなお兄さんの説明に頷きつつ、時には質問をしたりして、テイスティングを楽しんでいるようだ。(酒よりお兄さんに興味あったみたいだけど!!)
バースデーボーイのK枝に、どんな42歳の1年にしたいかと問うと、「健康でいられればいいかな~」と一言。まわりで聞いていた同年代のオカマ達も皆深く頷くのでした。
サンフランシスコ港から船に乗り、隣町のアラメダに向かった。
K枝がこの日曜日に誕生日を迎えて、アラメダにある幾つかの造酒所を、皆で回りたいと言い出したのだ。
「こんな雨の中、あんたの誕生日じゃなかったら、絶対断ってたわよ!」等と、悪態をつきながらも、船から雨に濡れるサンフランシスコの港や、ベイブリッジを眺めるのも、たまには良いもので。
船を降りて、歩いて5分ほどすると、米国海軍の基地の跡地に着く。この旧基地内に、セント・ジョージやハンガー1など、地元でも人気のウォッカやジンの造酒所があるのだ。
この貨物船はどこの国へ向かうのか、思いを馳せる乙女(オカマ)。
酒好きと言いながら、ウォッカやジンの味の細かい違いなど全く分からない自分だが、遠くに見えるサンフランシスコの町を眺めながら、色々な種類の酒を少しずつ味見するのは楽しい。
K枝も、造酒所のハンサムなお兄さんの説明に頷きつつ、時には質問をしたりして、テイスティングを楽しんでいるようだ。(酒よりお兄さんに興味あったみたいだけど!!)
バースデーボーイのK枝に、どんな42歳の1年にしたいかと問うと、「健康でいられればいいかな~」と一言。まわりで聞いていた同年代のオカマ達も皆深く頷くのでした。
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数年前から2年間、HBOというテレビチャンネルで「LOOKING」という、サンフランシスコに住むゲイ3人を主人公にしたテレビドラマが放送されていた。
2シーズン目で、中途半端なまま打ち切りになってしまったのだが、つい先日、その完結編が"映画版"という名目でHBOやiTunes等で公開された。
ドラマでの話自体は、特に大きな盛り上がりもなく、淡々と3人のオカマのサンフランシスコでの生活や仕事、恋愛が語られてゆく。
オカマ仲間の間でも評価は分かれていたのだが、自分は、この普通で淡々とした物語が逆に自分達の生活を投影できたし、ドラマの中でのサンフランシスコやその郊外の風景を見るのも好きだったので、比較的楽しんでいた。
メインキャラクターのパトリックを演じるのは、「Glee」「Frozen」のジョナサン・グロフで、本人もゲイであることを公にしている。
Sutro Bathからのサンフランシスコ湾の眺め (C) HBO
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この街に来たばかりの20代の頃は、サンフランシスコなんて、東京やニューヨークと比べて、小さくて田舎臭くて、買い物も夜遊びももつまらないし、退屈な街だわ!等とぼやいていた。
けど、十年以上住んでみて、少しずつ年をとってくると、そのこじんまりしたところが逆に身体に心地よく、身体に馴染んでいることに気付く。
今でも、東京やニューヨークのキラキラした生活に憧れるけれど、この街も車を飛ばせばナパのワイナリーにもいけるし、こうやって船にのれば、軍隊旧基地でウォッカのテイスティングもできるし(酒の話ばっか!)。
物価が高くて、ひーひー言ってるけどね。
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