弟の夫

東京に戻る度に、お邪魔しているカフェがある。

青山の根津美術館の近くの通りを一つ入ったところにある静かなところで、慣れない東京の喧騒に疲れたら、いつもここでお茶とお菓子を頂きながら休ませてもらっている(ばーさんかいな)。

図書館のように本やCDがおいてあって、試読・視聴もできるところも好きだ。

夏に東京に帰った時に、そのカフェでおすすめされて購入した中島ノブユキ氏のCDをかけながら、今日は何の予定もない週末を過ごしている。

朝からジムに行くつもりが、だらだらと過ごしているうちに、「天気もあんまり良くないし」などと理由にならない理由をつけて、サボっちゃおうという気になってくる(こんなんだから、いつまでたっても痩せられないじゃない)。

読書の秋だし何か本でも読もうかと、アマゾンでよく読む作家の本をいくつか物色していると、田亀源五郎大先生の漫画「弟の夫」の新刊が出てるじゃないの!

条件反射でクリック購入して、ipadにダウンロードしたあたしです…。

田亀源五郎氏といえば、オカマ仲間の間では"大先生"と呼ばれ(勝手に)、「ゲイ・エロティック・アーティスト」として世界的にも有名であるが、その"大先生"が初めてゲイ雑誌ではなく、一般の月刊誌に連載しているのが、この「弟の夫」なのであった! (C)来宮良子

『小学生の娘・夏菜と父子2人で暮らす弥一と彼の弟(涼二)の結婚相手であったカナダ人男性・マイクが織りなすホームドラマ。』 (Wikipediaより)

特にエロティックなシーンもなく(時々マイクのチラリズムでてきますがな)、夏菜と弥一とマイクの日々のやりとりを通して、カミングアウトだったり、同性婚だったり、日本でのゲイのありかたをやさしく説いている。

第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞、ってのも、すごいよなぁ。(自分が日本でオカマ雑誌買って読んでた頃の田亀先生っていったら、もうほんとにすんごい"エロティック"だったのよ!)

よしながふみ女史の漫画「きのう何食べた?」も、一般雑誌に掲載されている中年弁護士のシロさんとそのパートナーのケンジの物語だが、漫画でもなんでも、こうやってLGBTへの理解が日本でも進んでいるのならば、嬉しいし有難い限りだ。

(きのう何食べた?の最新刊も確か今週発売だわ!日本街の紀伊国屋さん行って来ます!)

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