ぼくらはきっと幸せになるために生まれてきたんだって 思う日があってもいいんだよね
「えーん、もう学校行きたくないよ~」
「どしたの! またいじめられたか?」
「オカマっていわれた~」
「またか!」
幼稚園でも男子とボール遊びをするのではなく、女子とお医者さんごっこをし、小学校に入っても好きなテレビは「魔法の天使クリィミーマミ」。クリスマスプレゼントに頼んだのは、ダイナマンの変身セットではなく、シルバニアファミリーの木のおうち、だった。(ちなみに妹がダイナマンのセット頼んでたわ・・)
そりゃあ、学校でオカマあつかいされるだろうよ・・・。
学校でいじめられて、泣きながら帰ると、母は「そんなことでなくんでないの!今度いじめられたら、母ちゃんがいじめっ子のところ行ってきたるから!」と言う。
またいじめられるから絶対やめて~!と口では言いながらも、母のその言葉がどれだけ心強かったか。
結局一度も母はいじめっ子のところへ抗議に行くこともなかったけれど、そのうち仲のよい友達も出来て、いじめられることもなくなった。
今じゃ、あの頃を、こうやってネタにして笑っていられるし、懐かしいとさえも思える。
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一橋大の大学院生が、友達にゲイだとばらされ、苦悩の末、自殺したという。
ネットでそのニュースを見たとき、心が痛かった。
ニュースの文面からでは彼の友達がどういう経緯でそういう行為に出たのか分からないし、大学側に非があるかどうかも分からないけれど。
でも彼が心に深い傷を負って、立ち上がりたくても立ち上がれない程に苦しい思いをしていたことを思うと、涙が止まらなかった。
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何のご縁か、今サンフランシスコに住んでいる自分。
ゲイのメッカとも呼ばれるこの街。朝の通勤中も、たくさんお仲間(ゲイ)を見かける。
自分と同じようにスーツを着て会社勤めをするおっさん。
ぴっちぴちの派手なタンクトップを着て朝から海沿いを走っている若者。
専業主夫になってベビーカーを引いているパパさん。
駅のホームで、朝から大喧嘩してるレズビアンカップル。
学校をサボっているのか朝からカストロで酒をひっかけている学生たち・・・。
みなそれぞれに、ストレートの人となんら変わらず、楽しいことも、つらいことも一杯あるけれど、毎日を懸命に生きている。
もし自殺した彼が、まだ生きていてくれたら、この街を見せてあげたかった。
彼に、「学校も友達も捨てて、逃げてもいいんだよ! 世界にはゲイがこんなに自由に生きられる場所もあるんだよ!」と教えてあげたかった。
オーケストラでチェロを演奏していたという彼。
今は傷や苦しい思いから開放され、空の上で安らかにチェロを楽しんでいることを願うばかりだ。
「どしたの! またいじめられたか?」
「オカマっていわれた~」
「またか!」
幼稚園でも男子とボール遊びをするのではなく、女子とお医者さんごっこをし、小学校に入っても好きなテレビは「魔法の天使クリィミーマミ」。クリスマスプレゼントに頼んだのは、ダイナマンの変身セットではなく、シルバニアファミリーの木のおうち、だった。(ちなみに妹がダイナマンのセット頼んでたわ・・)
そりゃあ、学校でオカマあつかいされるだろうよ・・・。
学校でいじめられて、泣きながら帰ると、母は「そんなことでなくんでないの!今度いじめられたら、母ちゃんがいじめっ子のところ行ってきたるから!」と言う。
またいじめられるから絶対やめて~!と口では言いながらも、母のその言葉がどれだけ心強かったか。
結局一度も母はいじめっ子のところへ抗議に行くこともなかったけれど、そのうち仲のよい友達も出来て、いじめられることもなくなった。
今じゃ、あの頃を、こうやってネタにして笑っていられるし、懐かしいとさえも思える。
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一橋大の大学院生が、友達にゲイだとばらされ、苦悩の末、自殺したという。
ネットでそのニュースを見たとき、心が痛かった。
ニュースの文面からでは彼の友達がどういう経緯でそういう行為に出たのか分からないし、大学側に非があるかどうかも分からないけれど。
でも彼が心に深い傷を負って、立ち上がりたくても立ち上がれない程に苦しい思いをしていたことを思うと、涙が止まらなかった。
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何のご縁か、今サンフランシスコに住んでいる自分。
ゲイのメッカとも呼ばれるこの街。朝の通勤中も、たくさんお仲間(ゲイ)を見かける。
自分と同じようにスーツを着て会社勤めをするおっさん。
ぴっちぴちの派手なタンクトップを着て朝から海沿いを走っている若者。
専業主夫になってベビーカーを引いているパパさん。
駅のホームで、朝から大喧嘩してるレズビアンカップル。
学校をサボっているのか朝からカストロで酒をひっかけている学生たち・・・。
みなそれぞれに、ストレートの人となんら変わらず、楽しいことも、つらいことも一杯あるけれど、毎日を懸命に生きている。
もし自殺した彼が、まだ生きていてくれたら、この街を見せてあげたかった。
彼に、「学校も友達も捨てて、逃げてもいいんだよ! 世界にはゲイがこんなに自由に生きられる場所もあるんだよ!」と教えてあげたかった。
オーケストラでチェロを演奏していたという彼。
今は傷や苦しい思いから開放され、空の上で安らかにチェロを楽しんでいることを願うばかりだ。
街のコーヒー屋の床もオカマ色。
コメント
私もそのニュース、見ました。
法科に通う学生さん、大きなゴールと沢山の可能性が待つ未来を持った前途ある若い方自ら命を断つなんて・・。しかも、ずっと心に抱えて来たであろう性の問題と好きな男性の裏切りと周囲の奇異な目、どんなに辛かったろうなと自分の子供に置き換えると胸が潰れそうです。
ほんとですね、仰るとおり一度サンフランシスコへ来て欲しかった。いかに自分の世界が狭く、『常識』を逸する人間を白い目で見る人間の中で生活しているのか、でも世の中には周囲にも受け入れられごくごく普通に生活しているお仲間がいることを知って欲しかったなぁ〜と、人事ながらただただ悔しいですね。
老いも若きも、ゲイもストレートも、おしゃれさんもオタクでナードな人も、「自分」でいられるベイエリアに住める我々は幸せですね。