大空で抱きしめて

LAに住むA子から、仕事中にニュースが転送されて来た。

なにかしらん、と仕事がひと段落した頃に読んでみると・・・

思わず、「うそでしょ!?」と声に出してしまい、周りの若手スタッフから変な目で見られた自分である。

"こりゃ、みんなの意見を聞かなきゃだわ!?" と即座に他のオカマ仲間にこのニュース記事を転送すると、もうみんな大騒ぎ。

その記事というのが、これだ。


ただのきれいなカラダのいいオトコ、という話ではなく、

この彼、50歳だっていうじゃないの!!!



記事を読んでいくと、シンガポールに住むカメラマンと書いてある。

「ねぇ、ほんとに50歳なの?」
「ずるい! 顔にしわもたるみもないし、髪も黒々ふさふさだし!」
「こんなカラダになりたい! 今日はジム行ってくる」
「彼、絶対ゲイよ! 彼みたいな年上のオトコが欲しいっ!」

と、もうみんな仕事そっちのけでLINEメッセージが矢継ぎ早に飛び交っている。

「んで、どうやったら、こんな50歳になれるの?」

と皆の共通の謎を解明すべくネット記事をたどっていくと、

"ストレスのない生活を送ること”

と彼のアドバイスらしき記事に辿り着いた・・・。

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20代、30代前半は、仕事の日々のストレスにやられて、胃痛と背痛に悩まされていた自分。

毎週末、日曜が終わりに近づく頃には憂鬱になり、食欲も無くなる程だった。

だが、30代半ばに入ってからは、そのストレスを日々どうやって自分でコントロールして解消するか、ということを考えるようになってきている。

朝出勤前にへたっぴピアノを弾いて気持ちを落ち着かせたり、

通勤中も仕事に関係のない好きな本を読んで過ごしたり、

平日半ばには仕事帰りに楽しみになるような予定を入れたり(なかなか時間ないけど)、

シャワーを浴びながらストレスになる仕事や人間関係のストレスなところを思い返してシミュレーションしたり、

寝る前にエッセンシャルオイルの香りに癒されたり、

週末には仕事を一切忘れてメールをチェックしないで、外に出て大空の下、太陽の光を浴びるように心がけたり。

あるいは、ストレスの元となる仕事で断れるものは断ったり、ストレスと感じる人間関係から、距離を置いたり。

この年になると、仕事も人間関係もストレスをゼロにするのは難しいと、経験で分かっている。

だから、ストレスが大きくなりすぎる前に、自分でそれをコントロールして小さくしていく方法を日々模索しているのである。

とはいえ、

「ねぇ、あんたいつも仕事中に『あー!もうストレス!!!』とかいって、ポテトチップスとかドリトスとか、社内の自動販売機で買って食ってるるわよねえ?」

と、同僚女子に指摘され、

"こんなんじゃ、シンガポールの彼みたいなきれいなカラダの50歳になるの、絶対無理じゃんよ!"

と早くも匙を投げた自分である・・・。















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