少し元気失くしてるあなたにも 心いやす言葉を探している
フロリダのオーランドの空港で、サンフランシスコに戻る便を待っている。
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誰だって、色々心配事を抱えて生きている。
この1週間、ここオーランドで仕事関係のカンファレンスに参加していたのだ。
アメリカに十何年も住んでいても、未だに人前で英語で話すのが苦手なので、この手のカンファレンスは本当に苦痛でしかない。
自己紹介からはじまって、グループディスカッションだの、ケーススタディだのを、アメリカ各地から集まってきた見も知らずの人達と、1週間も毎日やるなんて、考えただけで腹が痛くなるわ!
と、もう数か月前から参加日が近づくにつれて、食欲もなくなるほどのストレスを感じていた訳なのだ。
そんなカンファレンスとトレーニング漬けの1週間も、気が付けば何とか無事に終え(ストレスで大分痩せたかしら・・・)、1週間溜まっている通常業務の仕事はとりあえず忘れたふりをして、空港のバーで一杯ひっかけてる。
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"できごとより、考えのほうがこわい"
と、最近読んだ角田光代氏の「さがしもの」という本に書いてあった。
実際にできごとが起こるよりも、そうなることを恐れて心配したり不安になったりする「考え」のほうが、よっぽどこわいというのである。
"できるだけ考えないようにする。目先のことをひとつずつ片づけていくようにする。
そうすると、いつのまにかできごとは終わり、去って、記憶の底に沈殿しているー"
確かに、カンファレンスの発表で失敗したらどうしようといった目先のやわな心配事も、日々の人間関係や仕事の事も、将来・老後のことを色々考えて不安になるような事も、なんでも色々先立って考えてしまうのが悪いのだ。
実際に起こってしまえば、大抵のことは、考えていたよりもあっさりと済んでいくということは、40年生きてきて経験で分かっているのに。
「もうこの仕事ほんとに無理!!!終わんねえ!!!」
と社内のチャットで同僚の日本人に叫んでみたならば、
「無理だけど、今は、目の前のあるものを、1個1個終わらせていけば、いつのまにか終わってから大丈夫だよ~」
と同僚からさらりと悟りを開いたような返事が返ってきたわよ。
「どうしよう! 最近付き合い始めた彼と、今後うまくいくのか心配! クリスマスプレゼント早々買ってきたんだけど、彼、気に入ってくれるかしら…」
オカマ友達のK枝はK枝で、週末のランチでベトナムヌードルを一緒にすすっていたら、突然そんなことを言い出す乙女である。
「K枝ちゃん、先のことばっかり心配しないで、今は焦らずに彼との今の日々を楽しむように心がけてれば、きっとうまくいくわよぉ」
と自分もそんなふうに返したのであった。
誰だって、色々心配事を抱えて生きている。
2019年は、先の考えや心配事ばかりにとらわれずに、日々穏やかにストレスなく平和に過ごしたい、と心から思う年の瀬である・・・。
コメント
”できごとより、考えごとのほうがこわい”、名言ですね。激しく同意します。3ヶ月ごとの画像診断が近づくと、悪いことばかり考えるようになり恐怖で押しつぶされそうになることがあります。出来事は、直面するとある程度の時間が経つと肝をくくるというか、腹が座るのですが、それまでは蛇の生殺しです(笑)。でもこれもまた、みんな同じなんだと、今日の samurai sf さんのブログでちょっと安心しました。
メリー・クリスマス (*^^*)
自分も本当に学生時代は能天気でしたが、だんだん歳をとると色々なしがらみやら責任やらで、能天気でもいられなくなってしまいました。 笑 あの頃は楽だった~~~! 日本でも人前で話すということに対してある程度の緊張やストレスを感じていましたが、それがこの国で英語でとなると語学力もそうですが、ふわりさんの言う通り、文化的・個人的背景を色々考えて話さなければいけないので、もう取っ散らかってしまいます。 失笑
我が家は全く宗教に縁のない家庭でしたが、母が「今考えてもどうにもならない
、解決しないことは、今は考えない!」とダライラマの教えのようなことをよく言っていましたが、その通りかもしれません。先の悩みや心配事なく、日々を平穏に楽しく過ごしたいものですね。
どうやら今年のベイエリアのクリスマスは雨模様のようです。よいホリデーをお過ごしください!
自分もJapanSFOさんが、日々の職場やカンファレンスでストレス~!と書いているのを読む度に、わー仲間がいる~!と勝手に勇気づけられていました! この世の中にはパーティやら会議やらで、人前で話すことがむしろ楽しみという人がいるんですよね~。最近は、そういう人たちのことに対して、自分とは違う世界の人もいるんだなぁ、と考えて、開き直るようにしています。
どうぞよい年をお迎えください!