同じゼッケン 誰かがつけて また次のシーズンを かけてゆく

「金曜、オリンピック開会式だね。」

「え? 本当にオリンピックやるの?」

アメリカ人の友人E子と、いつもの酒場で話していたら、オリンピックをやることすら知らなかったようだ。

確かに、5年前のリオの時と比べると、ネットやテレビのニュースでも、あまり取り上げられてない印象で、友人や同僚とそれについて話すこともなく、盛り上がっていない印象がある。

それでも、金曜の朝4時になると、まだ窓の外が暗い中、オリンピックの開会式を観るべくテレビの前に向かう自分。

ここのところ、ずっと早朝覚醒が続いていて、夜中にトイレで目が覚めたらそのまま眠れなかったりなので、朝の4時に起きているのも余裕よ(ジジイ)!

リオの閉会式のときの日本の演出が格好良かったので、なんだかんだ言いながらも開会式を楽しみにしていたのだが、実際今回の開会式を観ていて感じた正直な感想は、"暗い"、"地味"といったところだろうか。

N君も起きてきて、一緒に見ていたのだが、途中で飽きてきたのかうとうとしだす始末である。

あとでいつもの同業女子M子にも感想を問うと、彼女も途中で寝落ちするところだったという。

もちろん、コロナ禍の中の開催だから、開催関係者の人々も色々と苦労されたのだろうし、ロンドンオリンピックの映画のような演出や、北京オリンピックのようなど派手な演出を期待してはいけないのよね...。

それでも、選手たちの入場シーンは、どのオリンピックの開会式を見ても一番好きなところである。

世界各国から集まった若きアスリート達が、それぞれの国の国旗や文化をあしらったユニフォームを纏い、自信あふれる表情をして歩く姿をみてみると、まるで遠い親戚の子を応援するおばちゃんのような気分になってくる(なんのこっちゃ)。

この街のオカマ仲間や東京に住む女子たちからは、

「イタリアのユニフォーム、ダサすぎる!」

「クック諸島のドレスが、素敵!」

などと、大内順子大先生のファッション通信、あるいは我らがピーコのファッションチェックばりのLINEメッセージを送ってくる輩もいれば、

「ケイマン!」

「トンガ!」

などと、みんなでいい年していい男探し合戦となる始末である。やれやれ。

冗談はさておき・・・。

このご時世、まだワクチン接種もそれほど進んでいない日本のことを考えると心配で、今年のオリンピック開催には直前まで懐疑的だった。

しかし、この舞台を目指し汗と涙を流し頑張ってきた世界各国の選手たちの勇姿を、こうやってテレビ越し観ているだけでやはり、

"あーん、自分も頑張らなきゃだわ!"

と、ここのところ色々と気持ちが落ちることもあるけれど、そんなふうに思えてくるものである。

5年前に買った小さい日本の旗を棚の奥から引っ張り出してきて、

「あんたたち、コロナには気を付けて、頑張ってよぉ!」

と、テレビに向かって応援していると、また勝手に親戚のおばちゃんめいてくる鬱陶しい中年オカマであった。




MISIA姐さんの虹色ドレス
こちらのメディアでもLGBTQ理解に尽力って紹介されてたわね


アメリカ人のN君は、
このピクトグラムの演出が一番よかった!
という。



でも、やっぱり今回もトンガの彼!(ムフ)

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