明日、春が来たら

オミクロン株が流行り出してから、自分の周りでもコロナ感染者が急増している。

一時期、ワクチンも打ったことだし、とジム通いを再開していたが、ジム内ではマスクをしていない人も多く、していたとしても鼻が丸出しだったりと、安心して筋トレできる感じじゃないので、ここ数週間はジムも行かずにいる（ただのサボりの言い訳？）。

せめて、運動不足解消に、散歩の時間を増やした方がよさそうだわ、と毎日家の近所をせっせと歩いている。

毎日同じ道を歩いていると、自分と同じように毎日散歩をしている人（いい男・・・）とすれ違ったり（むふ）。

この週末は、だいぶ暖かい日が続いていたからか、今日の散歩の途中は、突然冬の枯れ木だと思っていた木々から、薄紅色の花が咲き始めていて、思わず足を止めた。

これは、桜か、梅か、あるいは桃か？

毎年、2月のこの時期に、サンフランシスコの街のあちこちで咲き始めるこの美しいピンク色の花たちを見るたびに、

”あー、日本に帰りて〜”

”日本で、家族や友人と酒を片手に、花見して〜”

と、独り想うのであった。

（毎年、この時期、同じこと書いてるよな・・・）

アメリカに住む、日本人の友人たちや同僚とも、ことあるごとに、

「いつ、日本に帰れるのかしらん」

という話になるのだが。

周りには、コロナが落ち着くのを見越して、航空券の価格が激上がりする前に、夏休みにと航空券を買う人も出始めている。

夏だと桜は愛でられぬが、

「日本で、浴衣着て、花火大会とか、いいよね〜」

「暑い中、汗かきながら、うまいラーメンとか焼き肉とかうまいもん食いたいわ」

「暑い中、汗かきながら、温泉もいいわぁ。んで、その後美味いビールや冷酒！」

などと、ついこの間もサンフランシスコに住むゲイ仲間で、鍋を突きながら話していたところである。

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日本での美味いものめぐりも、長いことできていないので、せめてここアメリカでも日本ほど美味しいは食べられなくとも、日本らしい食事をしたいと思う。

先日、会社の上司が、生でも食せる卵をいくつか譲ってくれたので、今日は家ですき焼きにでもしよう、ということとなった。

アメリカに越してきたばかりの頃は、スーパーで売っている卵の賞味期限がやたら長いことに驚いたが、同時にパッケージに「生では食べられません」と大きく書いてあって納得したわよね。

はて、我が家ですき焼きって、やったことあったっけ、と中年の記憶を辿るが、焼き肉は何度かあるか、すき焼きはやった覚えがない。

大体、割り下に何が入っていて、どうやって作るのかも知らなかったので、まずはレシピ探ししだよ。

いつもお世話になっているクックパッドでレシピを探し、見よう見まねで割り下を作ったのだが、砂糖の量の多さに慄いたわ（まあ、たまにだし、いいよね・・・）。

日系スーパーで買ってきたすき焼き肉と春菊と冷蔵庫に残った野菜を適当に、そして、カセットコンロをセットしたら、簡単、家すき焼きだ。

コロナ禍で、唯一良いことと言ったら、家で作って食べることが増えて、塩や砂糖の量も、自分達に合わせて、加減できるようになったことか。

でも、日本で連れて行ってもらって食べた、「今半」の美味しいすき焼きには、やっぱり全然叶わないのよ〜。

日本帰りたい！

この薄紅色の花を見るだけで、思わず立ち止まり、
写真を撮りたくなるのは、日本人の性か。

中年ゲイ漫画「きのう何食べた？」でも、家すき焼きの回があったが
この年になると、肉は少なめ、野菜重視になるのよね・・・。