「この味がいいね」と君が言ったから
「うちで野菜いっぱい採れたから、お時間ある時取りにいらして?」
家から歩いて行けるほどの距離に住む日本人のご近所さんからLINEが届いた。
もう半年前になる結婚式の時も、準備で色々とお世話になった、いつも頼りになるS兄貴(姉貴?)である。
この時世で毎日家で飯を作って食っているから、これはありがたいわ!、と早速頂きにいくことに。
パートナーと長いこと一緒に住んでいるというS兄貴の裏庭には、柵で囲った畑がいくつもあり、そこらのスーパーでは売っていない水菜や紫蘇やかぶなどを栽培している。
「獲れすぎちゃったから、いっぱい持って帰って頂戴!」
とありがたいことに、紙袋いっぱいに新鮮な野菜を持たせてくれたのだった。
最近生野菜も食べてないし、久々に水菜のサラダでも作ろうかしらね、などとサラダ記念日の俵万智的な気分(なんのこっちゃ)で、家路につく乙女な自分である。
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「俺らも畑持てるくらいの庭のある家に引っ越したいよね」
と同じく近所に住むM男とよく話をする。
お互いこの歳になっても家を持たず、貸家に住んでいる中年オカマの身である。
「コロナ禍で都心に住む必要はないとサンフランシスコから人口流出が始まったとニュースで聞いたわ?」
と、それでもサンフランシスコ市内の素敵な一軒家を買って住むなぞ、まだまだ夢の話である。
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家に帰り、頂いた野菜を洗って冷蔵庫にしまったり、水を少し入れたコップに活けたりしていると、新鮮な野菜の有り難さに気づく。
若い頃は肉さえあれば文句なかったが、今では野菜がなければ体が喜ばない。
歳とったわよね(ババア)。
さて、S兄貴や会社の上司の野菜作りに憧れて、自分も我が家の狭いベランダで、野菜作りをしてみようじゃないの、と何度か試しているのだか、なかなかうまく育ってくれない。あるいは育っても長続きしない。
「サンフランシスコは気候が寒いから、しょうがないわ?」
などと言い訳をすると、友人たちに
「あんたは花も水をやらず枯らすタイプよ
「釣った魚に餌はやらないタイプのあんたが、種から野菜育てるなんて無理」
と言われ放題である。
それでも凝りずに ーコロナ禍でほかにやることがないだけかもしれぬがー、この夏は好物のルッコラを育ててみることに。
種を撒いて、1週間もしないうちに小さな芽が出て、あっという間に食べられそうな葉っぱとなったのだが...。
一口ふた口であっという間に食べられちゃいそうな程度にしかならならず、"あんだけ苦労して、これっぱかしさ" (c)ラピュタ などと独りごちたくなる。
それでも、毎朝水をあげて育っていく野菜を観るのは楽しいね。
次は、何作ろうかしらん。
スーパーで買ってきた青ネギの下の白いところを捨てずに植える貧乏性。
数年前に上司から貰ったミョウガは葉ばっかり育って
実(根?)がならないのは何故。
実(根?)がならないのは何故。
コメント
SF近辺ですと寒いので難しいのかもしれませんが、育ったらそだったで嬉しいものですね~
うちの再生野菜はネギのほかにはニンジン、大根、ビーツなどを育てているのですが、実際使えるのはネギくらいでしょう(笑)
ミョウガは鉢植えでも結構収穫できました。9月くらいに地表に花芽が出てきますのでそれを摘み取って食すことができます。今年は収穫できるといいですね!
Japan SFOさんのブログを見て、無性に生牡蠣食べたくなってきました!