この大空の虹になりたい。希望に届く虹になりたい。
例年の如く、6月に入るとサンフランシスコの街は虹色に染まる。
大通りにはレインボーフラッグが掲げられ、我が家の裏の丘にはピンクトライアングルが姿を表す。
そんな中、同年代のゲイの友人から、仕事中にLINEでメッセージが届いた。
サンフランシスコで同性婚をしたときの手続きについて知りたいという。
「結婚するの!?」
と問うと、まだその年下の彼にプロポーズもしていないんだけど・・・という答えが返ってきたが、詳細を聞いてみると、すでにその彼のお母さんには相談をしたりしているという。
そんな話を聞いていると、他人事ながらもとても嬉しくなり、思わず先輩風を吹かせて、あれこれと偉そうに、自分たちがサンフランシスコで同性婚をした時のことを、説明してしまう自分である(うざ)。
しかも、その彼の相手はアメリカ国籍ではなく、ビザでこの国に住んでいるので、そのビザが切れる前に結婚したいという。
10年も前だったならば、男同士での結婚、ましてや相手の親にそんな相談をすることなどなかったし、ましてやビザ問題で離れ離れになった同性カップルは沢山みてきた。
今は、こうやってまるでストレートの人々がかわす様なやりとりを、我々も"普通に"できることが、嬉しいのだった。
我が家のN君とも、付き合い始めて来年で10年。
結婚してからは3年が経ち、相変わらず時々喧嘩はするが、比較的穏やかな日々が続いている。
先月にはN君の両親が、日本(東京、箱根、京都)を旅行するということで、ホテル探しや何やらをN君と一緒に手伝ったのだが、そんな2人から
「本当に、良い旅だった。」
「やっぱり、日本は素晴らしい国だわ。」
などと聞くと、日本人の義理息子としては本当に嬉しく、一方で、
”まさかオカマの自分が結婚して、しかも相手の親からこうやって日本旅行の話を聞いたりできるなんて、若かった頃は夢にも思わなかったわよね”
と思うと、ありがたや〜と思わず涙が出そうになるのだった。
そんなアメリカでも、6月に虹色の旗が立つと、オカマのPrideを祝うなら、ストレートのPrideも祝うべきだ、などと言う人々は少なからずいるが、婚姻の平等が認められている今、そんな声を気にすることはない。
一方で、日本では、LGBT理解促進法が可決・成立したものの、蓋を開けてみると、マイノリティ保護どころか、マジョリティを保護するような内容になっているという。
N君とは時々、老後は日本で、などと話したりもするが、その頃には我々の関係も”合法”になれているのかしらね・・・。
我が家の近所のいつもの散歩道から見える ピンクトライアングル |
久々にロシアンリバーに行ってきたら、 オカマだらけだったわよね |
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などと、だらだらと朝の5時から、久々のブログ更新をするあたしですが(中年の睡眠障害・・・)、これからシャワーを浴びて空港に向かいます。
ちょっと早めの夏休み、行って参ります。
コメント
本当に自分に親戚ができたり、パートナーの甥っ子達から叔父さんって言われるのってまだ不思議な感じです。
これからパレードを二人で歩いてきま〜す。
私は「母と娘のハッピーデイズ」lovecalの姉です
妹の紹介で時々 こちらのブログを読ませて頂いています
samuraiSFさんはすごくセンスが良くってとても上品な方だといつも聞いておりました
その上 大変お優しい方
とても素敵なブログで楽しく読ませていただいております
本日はお知らせしたく コメントをさせていただきました
妹は昨年から実家 宮崎に戻り日本で病気治療をしておりましたが 先月7月9日に永眠致しました
妹は自分の病気に立ち向かい様々な治療して絶対元気になるんだと頑張りました、
決して諦めないその姿は決して病気に負けたのではなく立派に妹は自分の人生を生き抜きました。
今まで沢山励ましていただき本当に有難うございました
どうぞお体に気をつけられお幸せな人生をお過ごしください
妹が大好きなサンフランシスコ、私もまた時々ブログ読ませて頂きますね!
この場をお借りして申し訳ございませんでした
本当に有難うございました
妹が
こんにちは。メキシコシティのプライド・パレード、読んでいて熱気が伝わってくるようでした!(自分も、どちらかというと、40を過ぎてから、人混み&爆音が苦手になってしまったので、ホテルの窓から見物するぐらいがちょうどいいと感じるようになってしまいまいました..。)
Giroさんも、ブログで書いていらっしゃいましたが、本当異国の地で、「美味しいね」と言いながら一緒に食事ができる家族がいることのありがたさを感じています。
初めまして。lovecalさん(ふわりさん)のブログは、私がカリフォルニアのシャスタを訪れたこと書いた際に、lovecalさんもシャスタに行かれたことを書いていらっしゃったということで、ご紹介いただいたのがきっかけで、それ以来毎回楽しみに拝読していました。
以前からご病気を戦っていらっしゃることをブログからは伺っていましたが、ここのところずっと更新がされていなかったので、心配しておりました。大変な時に、こちらにまでお知らせを頂きありがとうございました。
私のブログはサボりがちで、大したことも書いておりませんが、ふわりさんは、いつも丁寧で優しいコメントを下さって、お会いしたこそございませんでしたが、勝手ながらサンフランシスコベイエリアでのブログ友達のような気持ちでいさせていただいていました。
lovecalさんが病気に立ち向かい、元気になろうとされるお姿をブログで書いていらっしゃっているのを読んで、元気づけられた人々、それからこれからも元気づけられる人々がいっぱいいると思います。
これからは、病の大変さから解放されて、空の上から、日本・アメリカのご家族を見守っていて下さっていると思います。
大変な時期かと思いますが、宮崎も大雨や暑い日が続いているようですが、lovecalさんのお姉様もどうぞお体にはお気をつけて、お過ごし下さい。
ご連絡を頂きありがとうございました。