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瑠璃色の地球 2020

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大晦日の朝。 朝の5時にもならぬうちに、地震の揺れで目が醒めてしまった。 まだ外は暗く寒いから、そのまま布団に籠って日本の家族や友人にLINEでメッセージを送ってみる。 妹からは、美味しそうな天ぷらと蕎麦の写真が送られてきた。 日本はもう数時間で新年を迎えるのよね。 東京のオカマ友達は、本家の紅白ではなく、ネットで女装紅白歌合戦を観ているという。(どんな紅白よ!) そして軽井沢に住む友人からは、本家のほうの紅白の画像がいくつか実況で送られてきた。 氷川きよしさんの変化(へんげ)もすごかったが、我らが(?)聖子は「瑠璃色の地球」を 歌ったらしく、美しい白のドレスである。 “夜明けの来ない夜はないさ あなたがぽつり言う” 瑠璃色の地球のこの冒頭の歌詞が昔から好きである。 今年はなんだかとんでもない1年だった。 毎日家に籠って仕事をするか、せいぜい街中を散歩するくらいだったからか、この1年を振り返ってみても、なんだか記憶がぼんやりとしている。 過ぎてみれば、長かったような気もするし、短かったような気もするわよね。 先行きの不安のせいか、家族や友人とも会えなかったからか、籠りっきりで太陽光もあまり浴びなかったせいか、心も塞ぎ込みがちだったが、何とか今こうやって一応元気でいられているから、よしとしようじゃないの。 家族とも友人とも、ここのところいつも 「健康第一」 「元気でいれればそれだけで幸せ」 というのが合言葉のようになっている。 2021年も、家族や友人、これを読んでくれている人々が、心身ともに元気でいられる1年になりますように。 さて今夜は年越し蕎麦でも茹でて、上司からもらった柚子でものせて食べるかな。 よいお年を! 朝陽が水平線から光の矢を放ち〜 (c) 聖子

生きていればなんとかなる 生きていれば

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毎年この時期には、会社のホリデーパーティが開かれる。 今年はこのご時世で、それもキャンセルとなり、替わりにビデオ中継で会社のお偉いさんの話と、名前も顔も知らぬシンガーの歌を聴かされることとなった。 「ねえ。こんなことにお金使うなら、お給料あげて欲しいわよね」 「明菜とか聖子とかだったら、大喜びで観るのに」 などと日本人の同僚たちとチャットで軽口をたたいたのだった。 明菜と言えば、と何年か前に紅白歌合戦で久々にテレビに顔を見せてくれたのを思い出した。 相変わらずの切れ目の美しい横顔だったが、なんだが彼女、疲れてて元気がない顔と感じたのは自分だけかしらん。 「何だか明菜も歳とったよね。口角下がっちゃってさあ」 と口の悪いオカマ友達は、自分もだいぶ歳をとったのを棚に上げて、当時その放送を観て言っていたが。 確かに、どんなに目で笑ってみせても、口角が下がっていくと元気に見えない。 心の疲労が続くと、口角が下がっていくと、そういえば昔どこかで読んだのを思い出す。 “も、もしや?!” と洗面所に駆け込み、鏡を覗くと中年オカマの口角も、下がりきっていて、はじめて会ったよな不幸顔、であった。 毎日在宅勤務で、鏡を覗くこともほとんどない生活だったから気づかなかったが、この1年で白髪もだいぶ増え、疲れた顔の中年のおっさん(おばさん!)に成り果てていたのである。 ーーーーーーーーーーー 土曜日。 天気も良いので、クリスマスツリーを買いに出かけた。 売上げの大部分は恵まれない子供達のために使われるということで、他より少々値がはるがここ数年はここで購入している。 ボランティアのガタイの良い若いお兄さん達を横目でチェックしつつ(ムフ) 、それほど大きくないが香りの良い元気そうなツリーを見つけてきたわ。 リビングの窓際に置き、飾りとライトを点けたら、パッと部屋が明るくなった。 このご時世で心が沈むことも多いが、こうやって無理矢理明るくして、口角上げて行かなきゃだわ、と思う。 「東京の友達 が引きこもりになっちゃってね」 「実家の兄がストレスで朝起きれなくなっちゃったらしくて」 と同僚や友人からもそんな話をよく聞くから尚更だ。 さて、あたしも半沢直樹でも観て元気出そうかね、 とラストに近いエピソードを酒を片手に観ていたら、 “生きていればなんとかなる  生きていれば、 なんとかね” と半沢直樹が妻

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように

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朝、寒くてベッドからなかなか出れずに、携帯でヤフーニュースなぞをダラダラと読み続けているとちょっと気になる記事があった。 どうやら 「木星と土星が400年ぶりに大接近」 して見えるらしいのだ。 子供の頃は、時々夜空の星を眺めては、 「大人になる頃には宇宙旅行できるのかしらん」 と壮大なロマンを夢見ていて、母と一緒に近所の図書館に行っては宇宙物のSF小説を借りたり、父には宇宙オカルトものの雑誌(『マヤ』とか『ムー』とか・・・)を買ってもらったりしてたものである。 UFOものも大好きで、矢追純一の特集やら『X-File』やらを妹ときゃっきゃやりながら観ていた。 しかし、実際大人になっても、宇宙旅行やらUFOやらそんな現実は在らず、そんな夢を見てたことさえも忘れてたわよね。 その記事によると、木星と土星の世紀の(?)大接近は肉眼でも観れるらしく、 「 空が暗くなり始めたら、南西の方向を見るだけ」 とのこと。 ここカリフォルニアは、ここ数週間でコロナのケースが急増して、屋外で食事することも人に会うこともできなくなった。 できることといったら、せいぜいひとり散歩することくらいである。 今夜はちょっと遅めに散歩して、木星と土星を探してみようか。 「瑠璃色の地球」とか 「上を向いて歩こう」とか を鼻歌しながら歩いてる、不審な中年オカマを見かけたら、それあたしです。 レストランが再開してた頃に 寒空の下、居酒屋で久々に外食した時の動画