さくら さくら いざ舞い上がれ 永遠にさんざめく光を浴びて

"あなたの令和3年度神奈川県立公立高等学校の入学者選抜における合否結果は次の通りです。

"合格"

兄からLINEで、甥っ子の合格通知が送られてきた。

受験勉強にもなかなか集中できず、携帯も合格するまで取り上げられていたと聞いていたから、一時はどうなることかと思ったが、無事に合格のようだ。

思わず遠い空の下でガッツポーズを決めた自分である(昭和の大映ドラマか)。

「あんなにがきんちょだったのに、来月から高校生徒とはね!」

などと、酒を片手に独り言ちながら、大昔に撮った彼が赤ん坊だったころの写真を引っ張りだして眺めてみる。

すると矢継ぎ早に今度は母からLINEで、メッセージが届いた。

一緒に送られてきた写真は、卒業式で制服姿の友人たちと一緒にうつる姪っ子である。

今度は、

「あんながきんちょだったのに、もう立派な大人の女だわね~」

などと、高校を卒業し来月から短大に進むという彼女の幸せを願わずには言われない、おじさん(おばさん!)なのであった。


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サンフランシスコの街が薄紅色の花の木々で染まる短い季節も、あっという間に終わりを迎えようとしている。

花びらが全部散ってしまうまえにお花見を!と急遽仕事のランチタイムに家を抜け出し、街の桜だか梅だか桃だかわからぬが、美しい色の花たちを眺めながら、散歩をしてみる。

歩きながら、ふと風が吹き、その風にふかれて舞っていく薄紅の花びらをみると、思わず昭和の卒業ソング(渡辺美里とか菊池桃子とか尾崎豊とかおニャン子とかやまだかつてないWINKとか)が脳内再生されるのは、桜=卒業とイメージさせる日本の文化のせいかしらん。それとも単にしみじみしたがりのめんどくさい昭和のオカマの性か。

先の甥っ子、姪っ子の知らせを聞いたばかりだったからか、自分が遠い昔に何度と経験した卒業と別れがフラッシュバックして、なんだか切なくなる自分である。

さくら さくら 今 咲き誇る

刹那に散りゆく運命と知ってー

さて、弁当でも買って、公園で花見しながら昼飯にしようか。


https://drive.google.com/uc?export=view&id=1_GXi5xPDXIuL0D5HP1X5KFD03wyf6B5L
町外れの公園の桜も満開だ

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1sbrhtTPVC1FLqYNMWQNHoqMIIcSjpCU0
カツカレーや焼肉弁当も売ってる
可愛らしいカフェで弁当を調達

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1HoI57oigAwk0bgZZXukBtuE_od4AyKcZ
ちと買いすぎたか、色気より食い気
腹周りの肉ばかりが育ち盛り








































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