虹の向こうへ

朝、会社のエレベーターに乗り込む度に、疲れた顔に伸びきったボサボサの髪の毛の自分が鏡に映り、思わず目をそらす。

弛んで浮腫んだ顔はどうにもならんが、せめて髪でもさっぱりしなきゃと、いつもの床屋に土曜日朝一番で予約を入れた。

そして、土曜日。

床屋のガラス張りのドアを開けたとたん、

「Happy Pride Month!」

と、いつも自分を担当してくれているいつもの陽気なお兄さん(オネエさん?)が、笑顔で迎えてくれた。

「久々に来て見たら、随分いいカラダになったね!」

「あたりまえよぉ、月末のプライドに向けて、バキバキのマッチョにならなきゃ!」

などと担当のお兄さん(オネエさん!)と、たわいもない会話をしながら、久々に訪れたその床屋の店内を見渡すと、花も壁の飾りもすべて虹色である。

今年もこの季節がやってきたのだ。

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街中が、虹色に染まる6月。

この時だけは、街中が自分たちをサポートしてくれているような心強い気持ちになれる。

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1m5EJraJApqYlxCMi7sgimV48c47NxvNW
いつものスーパーマーケットも

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1Lra4puqPup8SeXZmDCnIy1pUIssui6tJ
会社の近くの銀行でも

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1reglyZ_pwKtLbDLk7s7PFak8WprWhNRK
ジム帰りの道にある服屋も

東京レインボープライドをはじめ、日本でもそんな動きがどんどん拡大してるという。

自分が十数年前東京で学生やサラリーマンをしながら、こっそり(?)オカマライフを送っていた頃には、思いもしなかった変化が、実際に確実に起こっているようだ。

髪を切った帰り道、そんな事を思いながら虹色の街を歩いていたら、髪だけじゃなく心も軽くなってきたわ!

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1Aund4hKqfXKN8S_z3D-HqmIorJxrcjKT
会社のビルにはニューヨークプライドの広告。

Pride50周年だ。

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