I still remember

よく晴れた6月の日曜日。

3年前に亡くなった、わんこの命日。

朝起きて、わんこの写真の入った写真たて達をタオルで拭いて、

水と、わんこが好きだった枝豆と、ベランダの小さな花を切って、

写真の前に供えた。

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わんこを失った時は、

元気だった時によく一緒に歩いた散歩道を歩くのが辛くて、

その道を避けて通ったり、

わんこのいないここでの生活なんて、と

アメリカでの生活を引き上げて日本へ帰ることも考えたりした。

だけど、「時間薬」とは言ったもので、

1ヶ月、半年、1年、と時間が経つにつれて、

絶対に癒えることは無いだろうと思っていた、

あんなに悲しみのどん底にいたはずの自分の心は、

少しずつ落ち着いて来て、

彼女が亡くなって3年経った今は、

穏やかに、楽しかった思い出だけが残っている。

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わんこが亡くなった時に、

今まで撮っていたわんこの写真を纏めて、

小さなアルバムを作った。

今日は朝からそれを1頁ずつながめながら、

元気だった頃に一緒にいったシャスタ山でのキャンプのことや、

仕事のストレス一杯で帰ってきた夜に一緒に静かなピアノの曲を聞いて眠ったことや、

後年の辛かった病気と介護の日々のことなどを思い出したり、

サンフランシスコの動物シェルターに募金をしたりしている。

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「もう犬は飼わないの?」

と問われる度に、

あの時の彼女との辛い日々を思うと、

「もう犬はいいかな~」

といつも答えている。

でもその一方で、あのわんことの楽しかった日々を

いつかまた過ごせる日が来れば・・・

と心のどこかで思っている。





















コメント

匿名 さんのコメント…
時が経ち痛みは軽くなってもその時を振り返るとまた痛みは鮮明に思い出せたりして、不思議なものだと思ったりします。生き物との別れはつきもの。ペットや人との関わりって辛いことを上回る幸せを与えてくれるるし、自分も相手に与えるチャンスがあります。考えさせられます。
samurai sf さんの投稿…
匿名さん

犬を飼うまでは、どれだけペットが自分の家族として安らぎや幸せを与えてくれるものか、知りませんでした。

長く一緒に住んでいると、家族の一員として、無くてはならない存在になるんですね。

彼女が逝ってから3年になりますが、一緒に過ごした楽しかった時や介護の日々そして別離の日まで、彼女から学んだ事は、今の生活や人との接し方に大きく影響していると感じています。