夜明けの来ない夜は無いさ あなたがポツリ言う

2017年、元旦。

「起きて!もうすぐ日の出の時間だよ!」

隣で寝ていたはずのK子は既に起きていて、ユニクロの防寒ジャケットを羽織って外にでる準備をしている。

眠い目をこすり、隣の部屋で寝ていたほかのふたりも起こして、寝癖のまま4人で急いで船の甲板に出た。

ひんやりとした冷たい空気の中、ナイル川を下る船は古都ルクソールに向かって静かに航海を続けている。

川の向こう側に見えるエジプトの空が少しずつ明るくなってくると、皆写真を撮る手を止めて、昇りはじめた太陽に向かって、この1年も皆元気に笑顔で暮らせるようにと手を合わせた。



古代エジプト人は夜明けを生みだす太陽を神として崇めていたと言う。

それから4000年。

現代を生きる我々も、こうやって今、太陽に向かって手を合わせている。そして、昨日何があろうとも、必ず訪れてくれる夜明けに感謝している。

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周りの空気が太陽の光で少しずつ暖かくなってきた頃、誰かが携帯で松田聖子の「瑠璃色の地球」を流しだした。

夜明けの来ない夜はないさ~♪

正月早々、皆で鼻歌で聖子の合唱となるのは、オカマが4人も集まれば当たり前のこと(なの??)。

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明けまして、おめでとうございます。
今年もよい1年になりますように!




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