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Finally, I can stop dreaming

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ラスベガスからサンフランシスコへ戻る機内で、ネバダの砂漠帯を窓から見下ろしながら、この一週間を振り返っていた。 40歳の誕生日なので、という甘い理由で一週間程休みをもらったものの(有休貯まってんのよっ!)、結局クライアントからメールが矢継ぎ早に入り、なんだかんだでコンピュータに向かって家から仕事をしていたのだが。 それでもその合間に、紅葉の中をハイキングしたり、ナパのワイナリーを周ったり、ずっと行ってみたかった店で食事をしたり(これは当日も色々あったのだが、それについてはまたの機会に・・)、シンフォニーホールでピアノのコンサートを観たり、そしてラスベガスで週末を過ごしたり。 周りの友人達のお陰で本当に素晴らしい40代のスタートを切ることができたのである。 本当に有難いなぁ、とこの一週間に撮った携帯の写真を見返していたら、搭乗前に飲んだ酒が効いてきたのか、思わずほろり。 年々涙腺弱くなるわ! 30代は山あり谷ありだったが、40代もきっと山あり谷ありなんだろうなぁ、とぼんやり思いながらも、なんとかやっていけそうな気もしてきたわよ。 素敵な50代を目指す、中年乙女の愛と勇気のロマンの日々は続くのであった!  (なんのこっちゃ) 誕生日当日は早起きして、 タマルパヤス山とミュアウッズ国定公園をハイキング。 ケンゾーエステートでワインテイスティング。 北カリフォルニアの山火事の難を逃れた葡萄畑。 担当してくれたお兄さんが丁寧に各ワインの説明をしてくれた。 「こうやってワインテイスティングしてワインを買ってくれるのが 山火事復興のサポートです」 とのことで、。 紅葉の美しいナパの街に滞在。  40過ぎてもプールではしゃぐ中年オカマよ。  ついに! でも予約した時間にいったら、「予約が入ってない」と 冷たくあしらわれて、店でひと悶着ありました・・・ 同業のM子ちゃんがせっかく誘ってくれた、 ダニールトリフォノフの「ショパンの夕べ」で 爆睡する中年オカマのあたし。

無限の中の一度

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「みんなで、ラスベガス行こうよ!」 アメリカ人のゲイ友達のE子が、皆で酒場で一杯ひっかけているときに、突然思いついたように言い出した。 最後にラスベガスに行ったのはもう10年以上前で、それ以来行く機会も行きたい気持ちも特に無かったのだけど、確かに皆で行ったら楽しいかもしれない…。 などと思い耽っているうちに、勢いでどんどん話は進んで行き、気がつけばオカマ5人+女子1人の6人で、今ラスベガスに来ている。 「お互いやりたいことをそれぞれやる! 強制参加はなし!」 と事前に決めていたので、カジノに行ったり、バーで酒をひっかけたり、地元に住んでいる友達に会いにいったり、ホテル巡りをしながらいいオトコ探しをしたりと、それぞれやりたいことをしている。 全室スイートのホテルを2部屋横並びで借りて、部屋同士を行き来できるようにしているので、6人居てもお互いストレスを感じずにまったりと過ごせる。 自分はプールサイドで砂漠の太陽の光を浴びながら、酒を片手に読書をすることにした。 今回は仕事を忘れて読書に専念するわ!と決めていたので、出発前にamazonでいくつか本を物色してkindleにダウンロードしておいた訳。 そのうちの一冊は、小松左京の「アメリカの壁」という自分が生まれた1977年(40年前!)に発表された短編で、まるで今のトランプ政権を予言しているようだ、と話題になっているらしく、思わず購入。今、興味深く読んでいるところだ。 今回は「パラッツォ」というホテルに宿泊よ。 ------------------------- それぞれ自由行動といえども、昼は皆でホテルの食べ放題&飲み放題のバフェに行き、夜はちょっとばかりおされをして、ベラッジオの噴水ショーの見えるイタリアンで食事をして、その後はサーカスショーの「O」を鑑賞したりと、ラスベガスらしいこともしている。 今までカジノといったら、せいぜいスロットマシーンでちびちび小銭を減らす程度の遊びしか知らなかったが、今回はテーブルに座って、ルーレットやブラックジャックにも挑戦したわ! 40になっても、初体験なことはまだまだある訳ね。 「オトナの修学旅行だね!」 日本の中学校・高校で英語を教えていたことがる、アメリカ人のN君がつぶやいた。 確かに、こうやって夜中の2時に...

飛光

30代が終わるまでにもう1回読んでおこうと思っていた、学生時代から何度も繰り返し読んだ沢木耕太郎氏の「深夜特急」。 今朝の出勤中の地下鉄に揺られながら、最後の6巻を読み終えた。 (なんとか40になる前に読み終えたわ!) ------------------ 若き日の沢木青年は、ロンドンを目指して、日本から香港に渡り、マレー半島・シンガポール、インドを経由して、シルクロードを通って、トルコ、ギリシャ、南ヨーロッパ、そしてフランスをひとり旅した。 旅を始めた頃の沢木青年は、香港の市場の活気やマカオのカジノに心を躍らせ、インドやタイでの混沌に魅せられる。 しかし、シルクロードを渡り、アフガニスタンからイランに入ったころから、その心境に変化を見せる。 今まで訪れた場所での出会い何度となく振り返るようになる。 そして、 "旅にとって大事なのは、名所でも旧跡でもなく、その土地で出会う人なのだ” と気づく。 沢木青年は、イスタンブールでの滞在中に、「 こんな物言いは以前だったら滑稽さしか感じなかっただろう 」と前置きしながらも、 "旅は人生に似ているという気がしはじめている。たぶん、本当に旅は人生に似ているのだ” と語る。 その逆もしかりで、人生は旅のようなものだと。 -------------------- 自分も年をとるごとに、今までの日々を振り返り思い出すことが多くなった。 ー10代後半の学生生活と20代前半の社会人生活。私生活でも職場でも自分をどれだけ良く見せようと背伸びしていた頃。自分がゲイであることを認識し、ゲイの友達が出来たのもこの頃だった。 ー20代半ばで東京での仕事を逃げるようにして辞めて、この街に移り住み、将来への不安に駆られながらも、毎日のように飲みはしゃいで過ごした日々。 ー30代は資格の勉強や仕事の忙しさに追われながら、ひとりで居ることの寂しさを知り、そして家族や友達・同僚のありがたさを学んだ10年だった。 中年オカマが、40歳になる前に何を感傷的になってるんだか、などと自分を失笑しながらも、 まだ続く人生の旅を、穏やかに続けていければと願っている。

道程

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「この週末って、30代最後の週末だね」 飲み屋で酒をひっかけていると、アメリカ人のN君がつぶやいた。 突然の指摘に、 「え、まだ来週もまだぎりぎり30代よ?」 と一瞬頭の中のカレンダーが混乱したが、よく考えると来週末はもう40になっているのだった。 40になるからといって、最後の週末だのなんなのと、そんなに30代にしがみつくつもりもないつもりだったのだが、 そういわれると、なんだか急に焦燥感に駆られる自分である。 ------------ そんな"30代最後の週末”は、友達の結婚式に出席して過ごした。 先日のメキシコシティでのゲイの友達の結婚式に続き、今回はサンフランシスコでの別のゲイの友達の結婚式。(ほんと今年は結婚式多くて、ご祝儀貧乏だわ・・・) ここのところ寒い日が続いていたのだが、今日は少し汗ばむほどの暖かく秋晴れの美しい結婚式日和だった。 今回の新郎と新郎はどちらもサンフランシスコのゲイの水泳チームに所属していて、そのチームの練習を通じて二人は出会ったという。 サンフランシスコ湾を臨む会場の中を見渡してみると、確かに出席者に体格のよいいいオトコ揃いなのは、みな水泳選手たちだからなのかしらん。 (式の最中も、思わずきょろきょろいいオトコチェックを止められない、中年オカマの悲しい性) 式の半ばには、日本の結婚式でもよくみられる、新郎達の子供の頃から現在までの写真、そして二人が出会ってからの写真のスライド上映があった。 自分がゲイかどうかも分からなかった少年期から、自分がゲイであることを悩んだ青年期、そして人生の伴侶を見つけた現在まで、スライドを通して、二人のこれまでの人生の道程を思うと、なんだか涙が出てきたわよ。 誰かがスピーチで言っていたが、今までのそれぞれの道程も二人が出会うためのものだったのだ。 そんなとても幸せそうな二人の笑顔を見ていると、自分までほっこり幸せな気持ちになってくる。 (じ、自分のこの人生の道程もいつかは二人のような幸せに繋がっていると信じていい!?) --------------------------- 両新郎の人柄が反映されたほのぼのとあたたかい式のおかげで、なんだか"30代最後の週末"も気持ちよく過ごすことができたなあ。 ...

卒業

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「誕生日に何かもらえるとしたら何が欲しい」 とか、 「宝くじ当たったら何買いたい」 と聞かれても、 「なーんもいらない。欲しいものないわ。」 などと、つまらない答えをしている自分。 20代や30代前半の頃は、どこそこのブランド物のバッグや財布、流行の服のためになけなしの金を費やしていたのだが、 ここ数年は、全くと言っていいほどそういったことに興味がなくなってしまったようなのだ。 東京で新人サラリーマンやってた20年くらい前は、週末ごとに"アローズ"やら"シップス"で、新しい服を買って、次の週にそれを着て出歩くのを楽しみにしていたのだけど。 今じゃ、服やかばん(やアンダーウェア・・・)も、"前着ていたものが古くなった”とか”穴があいた”とか言った時に、今まで持っていたものと同じようなものを、買い求めるくらいだ。 こんなんじゃ、オカマの風上にもおけないでねーの! ものに対する欲って、年をとるごとに薄れるものなのかすら。 --------------- そんな偉そうなことを言いながらも、仕事の昼休みや仕事帰りにたまにひとりふらりと立ち寄りたくなる店が、今もいくつかある。 ひとつは、サンフランシスコ発の陶器屋さんの「 ヒースセラミックス(Heath Ceramics) 」。 会社の近くのフェリービルディングにもお店があり、ランチを買いがてら顔を出してみる。 値段は安くないので、無暗やたらには手を出せないのだが、昨年その店で見つけたコーヒーカップは、地味な形と青の色合いに一目ぼれし購入した自分である。 家でお茶を飲むときも、(ハゲ薬を飲むときも・・・)、何にでも使っているお気に入りだ。 週末参加するゲイ友達の結婚式のギフトリストにも、この店の商品が指定されていたから、かわいいもの好きのオカマにも人気の店なのかもしれない。 もうひとつは、会社の裏の通りから少し行ったところにある、化粧品屋の「 イソップ(Aesop) 」。 乾燥がひどいカリフォルニアに住み始めてから、乾燥肌防止のために、ロクシタンやら何やら色々ボディクリームを試したのだが、イソップの香りが一番自然で男がつけてもくどくないのが良い!という勝手な結論となった訳(オカマのくせに よー言う)。 ...