(続) 弟の夫
「弟の夫、実写ドラマ化だってよっ!」 「NHKが、まさかゲイドラマをやる世の中になるとはね」 「それで誰が、カナダ人のマイク役やるの? え、誰これ。かわいい!」 以前ここでも紹介した 、日本のゲイエロティックアートの巨匠、田亀源五郎氏のマンガ「弟の夫」が、NHKで実写化されると聞いて、 巷のオカマたち(あたしも含めて)が数ヶ月前から大騒ぎしていたのだ。 実際に、放送があった先月からは、 「派手ではないが良作だったわ」 「泣けたわ~~~」 「マイクが、かわいいすぎて、もうXXXX!」 などとあちこちからよい評価が聞こえてきていた。 そんなに皆が言うならと、実際に自分も観てみたのだが、 原作に忠実に、 身近な人がゲイだった時の、ストレートの人の戸惑いや、 ゲイの人の家族や友達へのカミングアウトの難しさや悩みなどが、 優しい空気感を持って描かれていたのである。 ----------------------------- 「弟が今年の5月にハワイで結婚するんだけどね」 我が家の近所に住む、日本人オカマ友達でアーティストのKちゃんと 共通の友達のホームパーティで、酒を片手に話していたら 彼の弟さん(ストレート)の話になったのでが。 そこでKちゃん、 「その弟にね。ついにLINEでカミングアウトしちゃったの!」 と突然の告白である。 「え!!!!それで弟さんの反応はどうだったの!?」 と聞いてみると、 「ちょっとこれ、みてみてよ!」 とKちゃんとその弟さんのLINEのやりとりをみせてくれた。 そしてそこには一画面に入りきらないほどの弟さんからの長いメッセージ。 "Kが、ゲイだって99.9%分かってた! いつ言ってくれるか、ずーっと待ってたんだよ。 Kが、カミングアウトしてくれて、本当にうれしい。 これからは、心配しないでなんでも話してね。 ハワイでの結婚式にKと彼氏さんと会えるの楽しみにしてるからね!" そんな優しいメッセージを読ませてもらって、 Kちゃんのカミングアウトをする際の不安やストレス、